夫の義弟は子どもの頃
豚に乗って遊んでいたとか
後年それが功を奏したか、流鏑馬の射手に成って、レーガン大統領夫妻が日本に見えた時に披露したり、馬具で有名なブランド会社の競馬場の杮落としに招待されたり、ブラジルに招かれたり、絵はがきになったりしていた
フランスやブラジルに交通費や宿泊費無料で招待されるだけでも凄いと思うが、レーガン大統領が見えた時にアメリカの新聞の一面に載ったことも、凄い話だと思うのだが夫の兄弟は子どもの頃豚に乗っていたり、川で魚を捕ったりすることのほうが凄いことだったようで、夫の実家に義弟の流鏑馬の写真が飾られているのを見た記憶もない
この義弟は、夫が長い旅から帰国し、団塊の世代のブログに書いたように会社を興した時から夫の会社にいたのだけど、私たち夫婦に離婚話が勃発すると、いち早く察知したらしく、私が会社を去るなら、早く言ってくれ、自分も辞めるから、と、そんなことを言って、夫の逆鱗に触れたらしく、認知症になりはじめの頃、電話を掛けては理不尽に怒鳴っていたことが有った
夫は元々私以外の誰かに対して声を荒げる人間ではなく、従業員達からも、社長は優しいのに奥さんが怖いと言われるほどで、お願いした施設の方達からもそう評価して頂いているのに、こと義弟の話になると、時おり毒づいていた
それでも実際に合うと、ごく普通に会話し、義弟も電話の件を詰問はおろか話にも出さないのだから、男の兄弟は不思議だと思う
もし私の姉が海外から国賓として招待されたら近所中に自慢しそうだし、一度でも理不尽に叱られたら、一生恨み言を言いそうな気がする