診察室に入ったら歯科医から
今日全部抜きましょうかと言われて
いっぺんに済むなら有り難いとお願いした
血圧を測り、指先にパルスメーターを着装し
麻酔注射を打つ前の薬を噛んで
ふと治療台を見ると、リコーダーくらいに大きな注射
先生は大丈夫ですかと聞くけど、ダメですなどとは答えられない
施術の最中、何度も大丈夫ですかとても親切に声をかけてくれる看護士さん
前回の看護士さんとは全く違う
違うのはそれだけでなく、器具で舌を押して、あちこち突いてくる
言葉は優しいのだけど
そしてすべてが終わると、起きてくださいと言われて
指のメーターが外れてモニター画面が真っ赤になって
全て終わって、外に出ると、待合室で待っていた娘が
今日は研修生が付いていたの?と聞いてきた
成程、今日の看護士さんと思ったのはお医者さんの見習いだったのか
前回、特に会話をすることなく、それでも医師の指令に忠実に動き
大丈夫ですか、という言葉は使わない
一見冷たい人に思えるけど、不安感が一切なかった
全て流れるような動き
医師は医師、看護師さんは看護師さん、それぞれの本分があり
その道のプロというものを再認識させられた一日が過ぎ
今日はまだまともな食事がとれないが
あと二日の予定が一日で終わることは単純に嬉しい
予定していた日は夜遊びにでも出かけようと思う