少子化 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

横浜の市営地下鉄、通称ブルーライン沿線には今でも家畜を育てている牧場がある

友人によると二十年ほど前にはその家畜の牛や豚が時々逃げ出して

地下鉄の駅から住宅地への道を塞いでいることが有ったそうだ

 

友人はその牛にマイケルと名前を付けて

今日もマイケルが家から逃げ出して女の人を追っかけていたと

あのマイケルは雌だと分かれば猫まで追いかけるんですって

なんて私と同乗したタクシーの中で話すから

運転手さんが思わず吹いてしまい、ブレーキをかけて

危険極まりない思いを何度もさせられたりしたが、今ではそれも懐かしい思い出

 

そんなわけでその地域にはペットではない獣医が住んでいた

行きつけのスナックにも見えていて、何度か話をしたことがあるが

その人曰く、少子化というのは簡単に解決できるのだとか

その方法は、皆が食料に困り、飢餓状態になればいいんですよと

 

随分と乱暴な話だと思ったが

言われてみれば確かに夫の生まれた時代は日本という国は

破綻していて、政治家さえも公職追放令で無職になり、

巷では元皇族までもが着物を売って闇の食料を得るという

筍生活を強いられていた訳で

 

その出生率が劇的に下がったのは平成元年

まだまだバブルの絶頂期である1989年のこと

この年の人口動態統計では合計特殊出生率が1.57となり

1966年(昭和41年)の1.58をも下回ったために

1.57ショックという言葉まで生まれたとある

 

そういう観点から言えば、少子化が進んでいるのは

日本に飢餓の心配が無いという楽観的な見方も出来るが

世界に視点を移すと地域によっては

物凄い勢いで人口が増えているわけで

 

或る国の人の生活動画で家を建てず、急斜面の岩場に住まいを作り

三人の子育てをする様子を見ながら

何故こんなところに住んでいるのかと

不思議に思っていたが、この国の近辺には戦争が絶えず

それも思想の違いで国内でさえも起こりえて

二十一世紀というのに私達が当たり前に暮らしている家に住むことなく

一生を終える子もいるのだとやりきれない思いになる

そんな愚にもつかないことを考えながら

子どもにとっての世の中とはなんなのだろうとしみじみと思った

 

夫が二十歳の時に通り過ぎたアフガニスタンで見た薬莢を拾っていた子は

半世紀過ぎた今、薬莢どころか銃を持って戦う子どもになっている

いつの時代もどこかの国で大人たちの思惑に振り回される子ども達が生まれている

悲しい話だ