アドベント(Advent)とは
キリストの誕生の「到来」を意味するラテン語のAdvent
日本では待降節、降臨節として、クリスマスの直前の日曜日から四週間前の
今年は11月26日になると思う、クリスマスに向けての準備期間
私の母校や日曜学校でもクリスマスの支度を始めていた。
母の伯父にあたる人がフェリス女学院の理事だったそうで
母は幼い頃から女学校に入るまで
私は子どもの頃は近所の子どもが通っていて
高校に入ったら教育の一環として
大桟橋の近くの海岸教会の日曜礼拝に通っていたが
我が家でクリスマスの支度をしていたのは何故か
旧日本国海軍の元下士官の父だった。
12月になると黒塗りの自転車で伊勢佐木町に行き
モールなどの飾りを箱に入れて荷台に積んで持ち帰り、下の姉と飾る。
父は別にクリスチャンでもなければ、教会に行ったこともない。と思う。
外洋船の船長だったからもしかすると仕事場で飾ったのかな
と思うくらいしか思いが見当たらない。
箱から出てくるのは色鮮やかなモールやオーナメント
そして赤と緑のクリスマスカラーの包装紙に包まれたプレゼント。
なので私が家庭を持った時もツリーを飾ってチキンやケーキを用意してイブを過ごし
プレゼントはやはり夫が手渡ししていた。
今日、みなとみらい地区のクリスマスツリーを見ながら
父が伊勢佐木町にクリスマスの飾りを買いに行ったのはそれが目的ではなく
クリスマスカラーの包装紙に包まれたプレゼントが目的なのだと分かった。
随分と時間の掛かった謎解きだけど、
毎月母から貰う小遣いから私たちのためのお年玉を貯めていた父を思いだし、
父は子煩悩な人だったのだとしみじみと実感した。
アドベントにはこの時期の日曜礼拝で貰える特別なカードの他にカレンダーがある。
30年くらい前にはオーナメントの付いたアドベントカレンダーを娘に買っていたが
最近は宝飾を売るお店などで割りと高価なものが売り出されて
もう既にAdventとは違う気がするが
カレンダーの日付をめくるたびにいろんな宝飾品が出てくるのは楽しいかもしれない。
私の中のクリスマスの一番の思い出は
高校時代、毎朝ハレルヤコーラスの練習が始まり、やがて出来上がる一体感、かな。
音楽の教師の、頭のてっぺんに響くように、という言葉が懐かしい。