津軽弁の日 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

何年前のことだったでしょうか、その日、意を決して青森のだびょん劇場というライブハウスに電話をかけました。

理由は、その年の暮れの13日の金曜日に伊奈かっぺいさんのライブがあるから。

その二年ほど前、夫の実家に行く途中のガソリンスタンドで一つのカセットテープを手に入れました。

そのテープはとてもリズミカルな青森弁で。
 
その上、奇遇にも、夫の実家の居間のテーブルの上に、そのご本人の絵葉書を見つけたのです。

私たちもですが、特に娘はすっかり、軽妙な津軽弁に魅せられてしまいました。


その声の主が伊奈かっぺいさんです。
 
 娘はせっせと、かっぺいさんにファンレターを書いて、かっぺいさんも、その頃は青森放送の社員さんらしく、キメ細やかにお返事を下さって。

そのかっぺいさんが渋谷のジャンジャンでライブをしている、というので何度かチケットを求めたましたけど、何度トライしても即日完売で、娘がその度にがっかりしていたので、では、本場に連れて行ってあげようと、意を決して直接電話を入れたのです。

中学の娘がという言葉に、とても優しそうに、申し訳なさそうにお断りされた方は、牧良介さん。
 
だびよん劇場は、ライブを行う酒屋さんだったのです。

なので、いつか、お酒が飲めるようになったら、良介さんのお店に行こう、娘と約束をしました。

その良介さんが亡くなられたのを知ったのは、その電話を差し上げて、数日後のことでした。

何かのご縁を感じてお花を贈ると、良介さんの奥様からお心の篭ったお返事が娘宛に届きました。

いつか、と、言っているうちに、娘はしっかりお酒を飲めるように成長しましたが、青森にはまだ行かずにいます。

今日は津軽弁の日、ということで、検索すると、今日、10月23日、津軽に関する、詩や、俳句、短歌などの入選作品が選出される「津軽弁の日大賞」の日であるそうです。

大会本部は、津軽弁の日やるべし会 

そして、その中に、牧良介賞、というものが設けられていました。

娘は他に趣味が移ったのか、青森への飲酒の旅はお蔵入りになりそうですけど、
 
青空から落ちてくる雪 星空から落ちてくる雪 下から吹き上げる雪 そんなのは珍しくも無いけれど、雨上がりの後 虹と一緒の雪は初めて 
 
と、かっぺいさんの雪やどり という歌を聴くたびに青森を思う私です。 
 
因みに津軽弁の日とは、津軽弁で詩を書き綴った高木恭造という方が亡くなられた日を記念して1988年に牧良介さんが発起して始まったそうです。
 
ま、津軽は毎日が津軽弁の日ですばってね、って、伊奈かっぺいさんの声が聞こえそうな夜です。