女優さん、出頭して、逮捕されたようで
良かったですね。
私自身は、彼女がメディアで活躍している頃は、子育ての真っ最中だったのか
全くといっていいほど印象の無い女優さんでしたけど、
母親を4歳のときに亡くし、幼い頃別れた父親を18歳のときに亡くしているというのを聞いて
彼女の人生って、どんなものだったのかなぁって、
いろいろと考えさせられました。
社会の中で清純というレッテルを貼られた人生。
家族の中で良い子というレッテルを貼られた人生。
別に清純で苦しいというわけでも、良い子が辛いというわけでも
ないでしょうし、かといって、人は時には、いつもの道ではない道を歩きたくなることも
有るでしょうし、そんなとき、身近な人々から、まさかあなたに限って、
ならまだしもに、元々そういう性格なのに、猫をかぶっていたんでしょう、なんて、
そんな風に言われたら…辛かろうね。
我が娘は、マンションに住まわせていた、病身の祖母の介護をして、祖母が亡くなり、
そのマンションで一人暮らしをし始めてから、
殆ど毎日のように、取るに足りないような事柄を、電話してきていましたけど、
娘が言うに、もし、お母さんと電話でこんな風に話せなかったら
一人暮らしは出来なかったかも、といったことがありました。
女優さんのご主人は根っからの遊び人風で、
元任侠だったという彼女のお父さんだった人と何処か似ていたんでしょうね。
父親に似た夫が、愛人を作った。
夫と別れたら、また独りぼっちになってしまう。
それは、父との再びの別れとも等しい。
だから、愛人を容認し、夫と共通の薬物に手を染める。
元々、父性を求めての夫であれば、愛人を容認するのもそれほど困難でないかもしれない。
彼女は、再び独りになることが恐ろしくて、夫の希望する形を懸命に具現化していったのかな、
と思うと、
ちょっと胸が痛くなります。
最初からの孤独だって辛いでしょうに、家族の温もりを知ってしまった後の孤独は
耐え難いことだと思います。
夫の要求を拒絶する 夫と離婚する
それは、自分からその孤独を選択するというわけでもあるでしょうから。
こんな風に、本来なら、安らげるはずの家庭の中で、苦しみを味わい、
犯罪に手を染めていく女性たちは、いったい何処に助けを求めたらいいんでしょうね。
特に彼女のように、私生活を知られることは、自分の商品価値に影響を及ぼすという
そんな状況にもなりかねない場合は、、、。
まあ、本当のところは、どうなのか、
突然、今まで心の中に燻っていた反抗期がやってきたのかも知れませんし。
けれど、家族という隠れ蓑の中で行われる犯罪は、虐待にしても、
最悪の結果にならなければ、世の中の人たちが知るところにならない
というのは、とても残念なことだと思います。
そういう意味の、民事不介入というものに、今の時代は限界が有るのかもしれません。
あの女優さんに関しては、同性として、人の親として、人の妻として、
罪は罪として、しっかりと受け止めて、償って、
本当の意味の幸せをつかんで欲しいと、そう思います。