先日のブログ
(震災復興~旧有備館震災復旧工事~ http://amba.to/1SAjs4s)
でご紹介した宮城県大崎市岩出山の旧有備館及び庭園。
旧有備館の内装工事が終了し,中に入れるようになったので行ってきました。
武家住宅らしい書院造り(書斎を兼ねた居間を中心とした住宅様式)の内装。
襖や釘隠しにそっとあしらわれた伊達家の家紋(竹に雀,九曜紋,三引両紋)を探すのも楽しいです。
▼違い棚の竹に雀。こちらは新しく拵えたものかと思いますが,同じ形で古い金具もありました。
▼一見白い障子ですが,よくみると家紋があります。
上の間の床の間と床脇の違い棚は今回新たに復元されたもの。
九曜紋に挟まれた中央の紋は違い丁子。伊達家の家紋ではなく,なぜ有備館に使われているのか今のところ明確な理由はわかっていないそうです。
丁子はつぼみが香料として使われたり,粉末にして薬になったり,昔から馴染みのある植物で,刀の手入れに丁子油を使うなど,武家とも関わりが深いようです。
一番のおすすめはこちらの付書院。
付書院とは,床の間脇の縁側沿いに張り出した棚で,明り取りの障子があります。
竹に雀があしらわれ,障子から見える庭の景色が趣深いです。
天袋板のこれはなんだろう・・・。
庭園の風景が名勝になっているだけあって綺麗でした。
春の桜,夏の新緑,秋の紅葉,冬の雪景色。
四季を通じて訪れたい場所ですね。
2016年5月末まで無料公開中なので,ゴールデンウィークのお出かけ先にいかがでしょうか。