さあ、神戸・清盛隊三周年記念演舞「甦・最期の瞬間」開演です。
この演舞は二部構成となっています。これから皆様が御覧になりますのは第一部ですが、ここで皆様、応援グッズの類を出す事を今暫く控えて下さいますようお願い致します。何故なら…
皆様が御覧になりますのは、平家の栄光の日々から滅亡に至る過程、それでも懸命に生きた平家の人々の姿ですからね。
客席の面々が応援グッズをしまうと、平家の人々の栄光の日々が舞台上に現れました。棟梁は出家後の姿で、重盛兄さんと宗盛兄さんと知盛兄さんと重衡兄やんと敦盛さんは烏帽子と当時の衣装で…
ん?
何やこれ。
私は棟梁はともかく、重盛兄さんと宗盛兄さんと知盛兄さんと重衡兄やんと敦盛さん、とりわけ重衡兄やんの衣装でまた違和感を覚えました。重衡兄やんの烏帽子姿は重盛兄さんの伝説の茶筅髷姿といい勝負してますし。また、衣装の色使いが昭和初期の着物のそれでもあり得ない感じがして。現代の色使いではないかと。
舞台上では、思わず宗盛兄さんが効果音と共に手のひらからキラキラを出してしまう(決して口からキラキラを出していませんので御安心を。)程の栄光の日々が暫く続きましたが、途中からその日々が暗転しました。重盛兄さんが棟梁と後白河法皇との板挟みとなって苦悩し終いに早死にしたのがケチのつき始め、それからは没落の一途を辿ります。棟梁が死ぬと尚更です。一ノ谷で敦盛さん、壇ノ浦で知盛兄さん、壇之浦後に重衡兄やんと宗盛兄さんが命を落とした事は皆様よく御存知でしょう。その度に彼等は揚羽蝶になって空の彼方へ飛んで行きました。
で、GIONさんですか?GIONさんは棟梁が死んであの世に行った時にそこで棟梁と出会いました。それからGIONさんは棟梁に棟梁死後の平家の人々がどうなって行ったかを見せていました。そう言えば、GIONさんはタブレット型何とかを持っていましたねぇ。
GIONさんが棟梁と出会った直後、サプライズがありましたよ。何と、死んだはずの重盛兄さんが客席に現れました。しかも、私の右斜め後ろに。私は速攻で重盛兄さんに挨拶し、重盛兄さんと握手しました。そして、重盛兄さんと棟梁は再会を果たしました。
客席の面々は泣いている方が多かったですが、私は宗盛兄さんと知盛兄さんと重衡兄やんと敦盛さんの甲冑姿でますます衣装に対する違和感が拭えず、泣く気がしませんでした。第一部ではマイクトラブルが度々起こっていましたが、それより私は衣装が気になっていましたね。もっとも、話の筋は良かったかと思います。最後は希望を持てるものになっていましたから。
第一部はこれで終わりです。第二部迄暫く休憩時間となります。