電車も街もねむる12時ちょうど
あのカフェのまえで待ち合わせ

しずかなアスファルト
ぺたぺた音が2つ
まだすこしさむい風は夏のにおい

ふたりで暗い道をあるこう
やさしい歌をうたいながら
目の前では星空が
きょうもまたたく

電車も街もうごく5時ちょっとまえ
あのカフェのまえでバイバイ

ひとりで公園のベンチ
座ってひといきつく
まだわすれたくないのは夏のにおい

ふたりで花火にひをつけよう
鮮やかなわらい声をあげながら
まぶたのうらで火花は
きょうもまたたく

電車も街もうごきだした
さて、そろそろ暑い夏がくる

好きにいきるには雑音が多すぎたから
ヘッドフォンで耳を塞いだんだ

今日も電車はシャツのすそをゆらして
通り過ぎていく
あの街にすんでる あの子の心もゆらして

赤くなった空気をはんで進む
子供達の悲しい笑い声がひびいてる
なぜこんなに疲れるんだろう
腕と足を左右にうごかすだけなのに

上手くいきるには不器用すぎたから
そっと目にフィルターをかけたんだ

今日も熱い石畳の上の花は枯れて
ふみしだかれていく
この街にすんでる 僕の心は枯れそう

赤く染まる道をななめに進む
こんな小さいとこでなにやってんだろ
なぜこんなに疲れるんだろう
荷物の少ないリュックは今日も重い

こんなにも無個性で
こんなにも流されやすい
わたしたちはたやすく

何かを得て
何かを失って
嘘をつかれ
嘘をついて
泣いたりとか
泣かれたりして

すべてのバランスを保とうとする
ぶっ壊しちゃったって
誰もこまんないのに
保つことで自分を律してる

流されていく透明や 無個性ゆえの不透明

こんなにも弱くって
こんなにも幸せがほしい
わたしたちは儚く

金で買って
金で買われて
ただ夢をみて
夢をみられて
憎んだり
憎まれたりしながら

すべてのバランスを崩そうとする
ぶっ壊したって
誰もこまんないのに
崩す勇気しかなくただおびえる

弱さのなかの透明さ 幸せゆえの不透明

それでもわたしたちはただ
幸せになりたいと願って

無個性のポーズを
流されるフリを
弱い演技を
幸せな妄想を

繰り広げて ほんとにしようとして
おとなになっていくんだ