禁酒日というよりは空模様の方が大きなファクターでした,,,、

 

共通撮影条件)

 103APO+0.8RD=560㎜ ASI585MCP 

 ASIAIR制御 AM5赤道儀 オートガイダー有

 IR640Proフィルター −10℃ gain252 ダークフラットあり

 

 クロップなしか、左右の余白を切り落としただけ

 うみへび座 「南の回転花火銀河」M83 60秒✕21枚

 昨晩は基本60秒✕60枚で撮影していましたが、このM83は南東寄りに出て、しばらく廂から出てこなかったため、撮影は午前5時直前

 ちょうど子午線反転にかかり、60秒✕21枚でおしまい

 

 現像でちょっと強調しすぎではありますが、もうちょっと頑張ってみたいくらい写りました

 今晩は赤道儀の位置を変えて、庇にかからないようにして露出時間を稼いで撮影したいと思います

クジラ座のM77(右下)とNGC1055(左寄り)  60秒✕60枚

 M77は中心部と淡い周辺部に分かれて見えますが、像を拡大すると渦巻が微かに見えます。いずれEdgeHD800で見たい対象です。

ろ座 棒渦巻銀河 NGC1365 60秒✕60枚
時間帯的に日没直後に見える天体で、かつ仰角が低く、条件的によくありません,,,ちょっと淡いですね。

これも「ろ座」棒渦巻銀河 NGC1097 60秒✕60枚
棒の先端から円周上に白い渦が見えています。

これでも1時間かけているんですけどね

 今週末、金曜日の午後6時から土曜日の午後6時まで、タイのいくつかの県で「禁酒日」でした。

 

 通称「禁酒日」は、酒類の販売が禁止されるということで、酒がある限り飲むのはOK。

 

 夜の街パタヤは市内いたるところ売春バーだらけですが、一応、営業の建付けとしては酒類を客に提供するということで成り立っています。

 

 ですから禁酒日は7-11やスーパーで酒類の販売がされないと同時に、バーやパブは休業になります。 

 今週末、タイの各地では統一地方選挙が実施され、パタヤのあるチョンブリ県も土曜日が投票日になり、昨晩は禁酒日でバーやパブが休業,,,

 午後6時半の拙宅前ミスナイトバービア街。

 コンクリート舗装の路地が伸びていますが、左右のトタン屋根下のビアバーは全店お休み,,,ということは、方角的に南東方向が暗くなるということ。

 

 パタヤ全体が休業状態になるので交通量も減少するでしょうし、その日暮らしが多いタイなので、7-11で冷えたビールが買えなければ、ビーチで浮かれ騒ぐ若者もなし

 

   週末で観光客は困惑

 

 一応、昨晩は4時に撤収して朝食後、朝寝。昼食後も昼寝をしましたので、体調十分,,,可能な限りベランダ観望,,,の予定。

 さて戦果はどうなるか,,,

 

 

 望遠鏡側のセッティングはフィルターのみ交換

 SV240からIR640Proに換えてほぼ同じ対象を撮ったもの。

 波長帯の目盛りを上下で合わせています。

 上がIR640Proで下がSV240

 

 SV240は500nm付近を透過しますが、近赤外領域ではIR640Proの方が幅広く拾うようです。ともにHαは透過します。

 

 パタヤは海際の街なので夕方から夜半にかけて靄が出ますし、午前2時ごろまでは夜の街は営業時間真っ盛りで、人工灯に強く影響されます。

 また雨は降りませんが雲は出るので、その日その日で条件は変わります

 

 そのうえで比較すると、系外銀河だとIR640Proの方がよく写りそうです

 ただこれも、ASI585MCPという赤外領域が強いカメラだからかもしれません。

 

撮影条件)

 103APO+0.8RD 焦点距離560㎜ F5.4  ASI585MCP

 AM5赤道儀 オートガイダー使用

 −10℃ gain252 ダーク/フラットあり

 ASIDeepStackでコンポジット ルミナーAIで画像処理

C83 NGC4945 30秒✕120枚


SV240だと写らなかったもの
大きく見える銀河で周辺にも銀河が見えます

この写真はパタヤから撮ったものです。仰角20度程度
赤外領域で写真を撮ると、こんな感じです。
もちろんタイ北部に行って撮るよりも数倍の時間がかかりますが、なかなかのものでしょう、、、

C77 NGC5128 30秒✕107枚
球形形状がしっかりと出ています

 

NGC253 30秒✕60枚
こちらもSV240でも撮影したものですが、これはあまり差がないかも

撮影時間は午後10時ごろで地上光の影響が強く出ています

NGC1365 30秒✕60枚

 

 ブログ写真にしてしまうと非常に淡いですが,,,

 棒渦巻銀河 しっかりとした棒が見え、先端から渦が出ています

 フェイスオン銀河で、SV240 だと写りませんでした

 今晩も空頼みですが、フェイスオン銀河に時間をかけて撮影しようと思います
 

 SV240 の守備範囲として系外銀河だけではなく、球状星団も狙いたいところ

 

 球状星団は「面白みがない」「どれを見ても同じ」という感覚を持たれている方が多いようですが、私は球状星団には球状星団の良さがあると思っていて、赤外域で撮影してみたいと思っているところです。

 

 共通条件)

 103APO+0.8RD=540㎜ ASI585MCP SV240 

 マイナス10℃ gain252 ダーク/フラット減算あり

ケンタウルス座ω星団 NGC5139 30秒✕38枚

ほ座 C79 NGC3201 30秒✕58枚

 うさぎ座  M79 30秒✕58枚

 おおいぬ座 C64  NGC2362 30秒✕59枚

 

 こちらは散開星団です。

 球状星団と似ているようですが、カラーで撮ると青白い光で輝いていて、近くにSh2-310もあり、やっぱり散開星団は赤外は不向きかな、、、

 前夜のFRA400 に換えて103APOで銀河を撮影

 銀河の写真のデータ)

 103APO+0.8RD=560㎜ F5.4 SV240 (近赤外+輝線フィルター)

 ASI585MCP -10℃ gain252 ダーク/フラット減算あり

 縮小トリミングなし(左右をカットして正方に整える程度)

 

   午後8時台の空 肉眼で星はほぼ見えません

 夜半からは幾らか星が見えだしました

 

 夜前半

 ろ座NGC1097 C67 ✕

 ろ座NGC1365 ✕

 ろ座NGC1399 銀河団 ◎

 ちょうこくしつ座NGC253 ◎

 

 夜後半

 うみへび座NGC2986 ◎

 ケンタウルス座A NGC5128 C77  ◎

 ケンタウルス座 NGC4945 C83  ✕

 

 一般に赤外フィルターだと、

 銀河を円盤方向にみるフェイスオンには不向き

 銀河を側面方向から見るエッジオンに向く 

 といわれますが、要は「銀河の明るさ」だと思います。

 

 エッジオンでも暗っぽいのはダメのようです。ただし一晩の中でも雲の行き来があり、30秒なり1分なり露出してみて、この時に写れば写る、形が見えなければだめというだけのようです

NGC253  30秒✕115枚

ケンタウルス座A NGC5128 C77 30秒✕38枚

ちょうど南中直前で子午線反転するまでの間で撮影

もう少し枚数をかけたかった

ろ座NGC1399等 銀河団 30秒✕58枚

 今のところ、ビノ、双胴望遠鏡には興味はありません。

 でもこの架台には興味津々です。

 

 赤道儀を経緯台仕様にして、本来のアリガタとウェイトシャフト側にフォークを取り付けています。

 フォークは下側に伸ばしトルクをキャンセルするために5㎏ウェイトとバッテリーを載せて調整しています。

 

   実は一部位ごと細かく見ていくと、汎用品の組み合わせなので結構ゴチャゴチャしていてて、使っているうちにズレるんじゃい?とも思ってしまいます。

 でもこのメーカーさんの信頼が高いので、上手く収まっているのでしょう。

 当然専用品にすればそれだけお高くなるのでしょうし。

 

 使用している元架台はケンコーAZ-EQ6GT-J。

 20㎏まで耐えられるという謳い文句ですが、三脚との取り合いを見るといささか心もとない感じ。

 

 今回の改造の中で根元の緯度調整部位辺りの剛性アップをしつつ、上部の荷重中心が三脚中心来るように改良しているとのこと。

 

,,,学生時代15㎝反射経緯台の架台を自作しているので、非常に興味深い

 

 

 今晩に向けての機材準備

 昨晩はFRA400 で、計画だと今晩は103APO+0.6RD でした。

 

 昨晩の経験からもうちょっと倍率を上げたく思い、0.8RDに付け替え。

 これで焦点距離は560㎜になり、Fは5.4に。

 F5.4は昨晩のFRA400 とほぼ同様なので、多少のPM2.5 でもまあ星は見えるだろうと。

 

 地上景色でピント合わせしていますが、つけているのはSVの正立ファインダー。

 103APOのハンドル部につけています。形状は双方ともビクセン規格が取り付けられるものになっていますが、ファインダーは尋常な力では入りません

 この場合はメーカーが異なるからまあしょうがないかな、、、

 

++++

 SVとの付き合いはSV503、Φ102のSDアポなんですが、これにSV正立ファインダーを取り付けようとしたら、シューにファインダー脚が入りません。

 SVっていろいろな工場に安めのものを作らせて売っているようなところなのでしょう、、、自社製品が他の自社製品に取りつけられないのですから,,,

 

 ファインダーシューは一般に「ビクセン規格」といわれますが、必ずしも統一したものではなさそうです。

 同じようなお話がシュミットのショップオリジナルのガイダー鏡筒にもあって、これも付く付かないがあって、個人的に苦労しています

 SVやZWOのガイダー鏡筒はどうなんでしょう。

 

 結局、台形形状の下幅と上幅、そして高さがばらばら(不統一)で、入るものもあれば入らないものもある,,,、これはamazonや楽天で売っている格安ファインダーシューにも言えて、結局いくつか買ってみて試すしかない,,,

 

 この辺、私は非常に困っていますが、皆さんどうなんですかね?

 純正品同士で揃えればいいということなんですかね(ただしSVは除く)?

 

 このところ、PM2.5ですっきりとした星空がなく、夜待機しているのに星が画面に出てこない,,,という状況が続いているので、まずは星を見るところから仕切り直しと使い慣れた屈折鏡筒に切替えてSV240の状況を見てみよう,,,

 

 午前零時半起床で後始末含め3時半撤収,,,

 3天体撮って雲が出たようで、ω星団をちゃんと導入できているのですが、30秒かけても星が出てこず、空を見渡すとPM2.5とは別に白っぽいものが浮いているのでダメだ,,,

 鏡筒は2本用意しましたが、今晩はFRA400

以下条件共通)

 FRA400  ASI585MCP SV240 AM5赤道儀 オートガイド

 -10℃ gain100 30秒✕60枚 フラット/ダークなし

 ASIDeepStackで処理、ストレッチ調整のみ

 

 輝線星雲はコントラストが勝負みたいなところがあるので、近赤外域を加えてもメリットはなさそうです

 

 ではランニングマン星雲みたいな反射星雲?だとどうなるかというと、あまり写っていませんね。淡いのでパタヤでは写りにくい対象ですが、QBPⅢならもうちょっと写ります。

 

 パッと考えるに、反射星雲ってしょせん薄い分子雲なので、星としての熱量=赤外線の発生源ではないため、近赤外で撮っても何も写らないということなのでしょう

 ブログ写真で見えるかどうかちょっと疑問ですが、バラ星雲です。

 QBPⅢだとはっきり写る星雲ですが、ボヤっとしているだけ

 

 SV240 も2バンドで輝線を拾うようになっていますが、透過率があまりよくなく、ナローでもないので、輝線星雲は不得手というか「熱源のない対象」はダメなようです。

 左M46、右NGC2422です。

 面白みのない写真です。

 散開星団みたいな星の色を楽しむ対象には不向きのようです

 M46の中の惑星状星雲NGC2438も写ってはいますがね、、、

 

 多分、星の色を議論しない球状星団はこのフィルターの主要な対象なのでしょう

 

 EdgeHD800はF7なので、F4と比較すると3倍程度の露出が必要になります。

 昨晩、NGC253(ちょうこくしつ座銀河)を導入しようとしましたが、できませんでした。比較的低空であり、光害とPM2.5で画面を見ても星はわずか,,,

 

 その後、上記銀河より仰角の高い位置にあるC62(NGC247)に目標切り替え。

 これは導入できました。

 しかし30秒、60秒、あるいはgainを増やしても銀河が出てきません。

 gainを大きくすると画面は真っ白になるので、赤外の力を借りても現状だとちょっと無理そう,,,NGC247は淡い銀河ですね、、、

 

 山の中の暗い環境であれば、EdgeHD800で十分に銀河撮影は可能であり、銀河が見えないのはPM2.5による「フィルター」が邪魔しているはず。

 でも見えないのはちょっときつ過ぎます。

 その後、PM2.5が本格的な雲に発達していき、雲間からは星が見えるようになったのですが、これは期待だけに終わり、その後もこんな感じの空が明け方まで続きました。

 

++++

 実はEdgeHD800にしても画像を明るくするためにレデューサを使っているため、近赤外域でピントが合わない(=色収差)ことから免れないのではないかという疑問が生じ、先達のサイト記事を改めてチェック。

Optical Tube Assemblies
Chromatic aberration is a concern because of the use of the infrared range. Chromatic aberration is not only a concern for refracting telescopes, but also for reflecting telescopes with reducer lenses.

The OTAs used by the author is shown below for reference.

The OTA that the author mainly uses is the Celestron’s C11, which is mostly used in combination with Starizona’s SCT Corrector LF II as a reducer to reduce the f-number and enlarge the image field.

Other telescopes such as the 10cm doublet ED refractor, VIXEN’s VC200L REFLECTOR, and SkyWatcher’s BKP200/F800 are also used depending on the target.

(出典:末尾)

 この文章を読むと屈折はもとよりレデューサを使う反射鏡でも色収差は懸念事項でありとするものの、メイン機材はレデューサー併用のSCTであり、2枚玉SD屈折も使用するとのこと。

 著者は東京在住の方であり、その意味でEdgeHD800を0.7RD併用で使うことは許容の範囲内であり、時により屈折も武器になると理解,,,。

 

+++

   ということで、

 前回、103APO(SDアポ)を使用して、SV240フィルターの効能を調べたわけですが、使用機材を屈折側に振って特性をもう少し比較検討してもイイのかなと考えているところ。

 

+++今晩の機材構成

 

◎天体カメラ

 ASI585MCPを使用

  冷却カメラであること

  赤外域の感度が高いこと

  ピクセルサイズ=2.9✕2.9nm

  近赤外域でも透過性の高い保護ガラスを使用

 

◎ フィルター

 比較対象としてUVIRカットフィルター、サイトロンジャパンIR640Pro

   メインはSV240

 

◎撮影用鏡筒

①FRM400(RD不使用) 5枚玉アポクロマート鏡筒

  焦点距離400㎜ F5.6  

②103APO(0.6RD使用) SDアポ鏡筒

  焦点距離420㎜ F4.1 

 

 F5.6はF4の半分の光量=露出時間は2倍。

 FRA400もレデューサを使えばF3.9 まで明るくなりますが、焦点距離が280㎜になって拡大率が落ちるので、ここでは焦点距離を稼ぎたいと思っています。

 

FRA400 でのNGC253

こちらはM51の画角。

 

 当面は大きめの銀河を狙って画像の特性を見ていきたいと思います

 

 

 

 

 NASAのFIRMSの画像です

 薄グレーで国境線が書かれています。

 画像右のベタっと赤くなっているエリアはカンボジアです。

 野焼きですね。

 

 カンボジア国内でも赤い色のないところがありますが、ここはトンレサップ湖という湖があるところなので、物理的に赤くならないところです。

 また下の方に白い雲がありますが、この辺りは雨が降っているので当然野火もほとんどありません。

 

 カンボジアは劣悪ですが、タイも赤がバラバラと見え、報道によれば稲藁やサトウキビの葉っぱを燃やしているようです。

 

 野火は季節性があり、現時点ではカンボジア辺りですが、3月4月になると、タイの北側にあるビルマやラオスに移っていきます。

 野火なので、燃やすものがなくなれば自然と沈静化していきますので。

 

 バンコクやパタヤはタイの中でもカンボジア近くなので、今、PM2.5が最悪です

 学校は休校でオンライン授業です。

 バンコク市内の都市高速鉄道や都バスはすべて無料(=自動車の抑制)。

 

 パタヤは光害地なんですが、現時点ではPM2.5の懸濁物質をかき分けて星を見ている,,,という状況です。

 

 ただしこれも天候次第で、北風が吹いてカンボジアの煙がタイの方向に来なければいいわけです,,,「風頼み」ですね。