CORONADO P.S.T.は眼視用と言われ、公式的には天体カメラではピントが合わないとされています。
ただし、ASI120MM-Miniのようなスティックタイプの天体カメラであれば、カメラ自体をP.S.T.接眼部で出し入れすることにより合焦位置を探ることができ、写真も撮れます。
一般のカメラ、私はPlayerOne社の太陽撮影用といわれているApollo-M MAXを使用していますが、通常の使用状態でP.S.T.の接眼部に挿入すると合焦しません。
合焦させようとするとカメラセンサー位置を望遠鏡側に近づける必要がありますが、Φ31.7㎜アイピースノーズを付けた状態だと、接眼部とノーズフランジがぶつかってこれ以上カメラを押し込めません。
私は望遠鏡に付属してくるプラスチックキャップを加工して、これをガイドとしてP.S.T.に接続していましたが、考えてみればもっと簡単な方法があったなと、今日試したところ無事成功したので、情報共有します。
① P.S.T.接眼部のアイピース接続用のネジを外す
② P.S.T.接眼部をガムテープで巻く
ガムテープを巻く前に、天体カメラ函体の中にP.S.T.接眼部を挿入してみてぐらつきを確認してください。ぐらつきがあると芯ずれしますので、ガムテープで巻いた径と函体側のΦ48㎜内径が一致するくらいまで巻いて下さい
③ ガムテープで巻いた接眼部をカメラ函体にねじ込んだところです。
結構な力でないとねじ込めないくらいガムテープを巻いたのでこのままでもそう簡単に外れませんが、、、
④ 落下防止を考えてガムテープでカメラとP.T.S.を固定したところです
見た目センスがない固定の方法ですが、その辺はご容赦
無事ピントが出てプロミネンスが写りました。
SharpCap+ASIVideoStack
実はパタヤは今雨季なので、薄曇りであり上記プロミネンスも薄曇り状態でのもの
光球面の撮影は過去に撮ったものを載せます
これは「天体機材倶楽部」というFB上のグループに投稿したもの
上掲はNeptune CⅡで撮った最初期の太陽光球面です。
太陽望遠鏡としては最もお安いCORONADO P.S.T.ですが、なかなかきれいに写っています。
ちなみにこの時点では、ちゃんとした固定器具を使っていましたが、面倒なので今は使っていません。