<年の暮れ2020> | 3秒~3分で読む超短編小説とお気楽メモ

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<題名>とタイトルを書いているのは、短編小説です。他のものは、日記訓練です。去年はよくサボった。今年はサボらないならすごいが、続くとも限らない…?

 また、ピンポーンと玄関のインターホンが鳴った。
「やれ、やれ。年の暮れは人が来るねぇ」
 おばぁちゃんは、ブツブツ言いながら、ドアを開けた。
「地デジ料金の集金です。こちらは衛星契約でしたよね」
「地上契約ですよ。若いのにボケちゃだめよ」
「いやぁ、そうですね。マイッタなぁ」
 集金人は頭をかいて、ハハハと笑い、料金を受け取り帰って行った。
 しばらくすると、八百屋のやお八と書かれた電動バイクがブレーキ音を響か
せて止まった。
 おばぁちゃんは、サビたバイクじゃ店の信用落とすわよと、軽口を叩き、
運ばれてきた野菜を受け取った。
 続いて、電動自転車の市役所の職員が、今月の住民税の集金だといって、
尋ねてきた。
「少しはコンピュータを使ったらどうなの。みんな集金だなんだと休む暇が
ないわ」
「この町は高齢者に限り、集金や買い物は昔どおりにするキマリになったん
ですよ。結局、昔どおり原始的にやるのが、おばぁちゃんの安否確認をするのに安上がりですからね」
「役所にただ座ってるより、自転車をこいでるほうが、アンタの健康に百倍
もいいわよ」
 そう決め付けられた職員も、そりゃそうですな、現に調子は上々ですから
ねと言った。そして、また、適当に来ますからと、手を振りながらのんきに帰って行った。


(おわり)