ブログネタ:ピアスあいてる?
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あげるわといって渡されたピアスを、ボクは丹念に調べた。
あげるわといって渡されたピアスを、ボクは丹念に調べた。
ブルーに光るホログラム結晶は間違いなく高級なシロモノだ。
「こんな高いもの、もらえないよ」
彼女は自分の耳たぶを指差した。
最新型のホログラム結晶が赤くきらめいていた。
「インターフェースを高速化したから、もう、わたしには使えないのよ」
実をいえば、ボクの標準型メモリーは、不足気味で、かなりの記憶を圧縮して、やりくりしていた。 人と会話するときに、そのもたつきがあるため、相手が怪訝な顔つきになるのが気になっていた。
これがあれば、すいぶん、助かる…
ちょっとかしてと、彼女は、ひんやりとした指先で、ボクの耳から、標準型ホログラムをそっと引き抜いた。
痛くもかゆくもないが、メモリー参照ができないと、自信がなくなる。
自分の記憶だけを頼りにするっていうのは、どうもね…
彼女は慣れた手つきで、メモリーを移し変え、あたらしいブルーのホログラムを耳につけてくれた。
「さすがに、いいね」
ボクは、一新されたメモリー空間に、記憶を展開した。
メモリーは高速だし、支援プログラムも、格段に高機能のようだ。
当然、目の前にいる彼女の記憶メモリーが展開されてくる。
なんだか、みなれない情報があるな…
彼女は、じぶんのことを、いろいろ付け加えておいたわといって、ふふふと、いたずらっぽく笑った。
(おわり)