前回までで
「鎧(プライド)」
「自尊心(内側の土台)」
の違いを話したけれど
ここからは
鎧を降ろしはじめた人の人生がどう変わるのか
を、わたし自身の体験も含めて書いていく。
まずね。
わたし自身、数年前までは
外側の強さだけで戦ってきたタイプだった。
ブランドで身を固めて
ネイルもマツエクもフル装備。
稼ぐ力を誇りにしていて
「旦那より稼げる私」
がほぼキャッチコピー。笑
仕事はバリバリ、男性性は全開。
緩めるという概念は存在しなかった。
家族がギスギスしなかったのは
稼いだお金を
家族にちゃんと還元していたから。
表面上はうまく回ってた。
でもね
当時の写真を見ると、今よりずっと老けてる。
理由は一つ。
わたしの顔がずっと
戦闘モードから降りてなかったから。
その頃のわたしを支えていたのは
内側の自尊心ではなく、
外側の鎧(プライド)だった。
・弱みを見せない
・頼らない
・完璧でいたい
・負けたくない
・大丈夫なふりをする
・強く見られたい
これら全部が
わたしの強さだと信じていた。
でも実際は
強さじゃなくて防御やった。
そしてその防御は
わたしの心の奥をどんどん疲れさせていった。
じゃあ鎧で戦うと、どんな末路になるのか?
これは
恋愛・仕事・日常のどこを切り取っても同じで
外側は強いのに、内側が空っぽになる。
・恋愛では本音が言えず
「私って何してるん?」と急に虚しくなる。
・仕事では勝ち続けてるのに幸せじゃなくて
急にぷつんと糸が切れる。
・日常ではしっかり者を続けて
ひとりになった瞬間に泣いてしまう。
誰に頼らず、
誰にも甘えず、
自分だけで全部背負って、
完璧にやってきた人ほど、
この内側の空洞が現れる。
五年前のわたしもまさにこれだった。
外側は強い風を吹かせていたけど
内側は風が吹くたびにぐらついていた。
じゃあ、今のわたしは何が違うのか?
答えはひとつ。
鎧を脱いだんじゃなくて
鎧の下の「土台(自尊心)」を育てた。
土台が育つと、人って本当に変わる。
恋愛では甘えられるようになる。
日常では無理しなくなる。
仕事では切り替えがパリッと美しくなる。
そして最後は
誰にも演じなくていい、等身大の私でいられる。
外側じゃなく、
内側の自分で立てるようになるから。
そして…
ここからが今回の本題。
わたし、2026年は
「育てるから、一度離れる」
を選ぼうと思ってる。
これには深い理由がある。
見返りが欲しかったわけじゃない。
期待していたわけでもない。
ただ、
正直に言えば 虚しさ があった。
誰かを育てるって
ものすごいエネルギーと愛情がいる。
相手がどう育つかではなく
「この人が最大限に光れるように」と
本気で伴走してきたから。
でも時々、ふっとよぎる。
「こんなに心を使っても
最後に残るのは空っぽなんやな」
もちろん、相手に
何かを求めてたわけじゃない。
ただ、愛を注いだぶん
繊細な部分がチクリと反応した。
その正体は、
相手ではなく
わたしの鎧(プライド)が傷ついた痛み。
・頼りになると思われたい
・大事に思われたい
・裏切られたくない
・ついてきて欲しい
こういう感情は、鎧の心なんよ。
でもね。
今のわたしは、もうその鎧だけで生きてない。
だから2026年は
人を背負う関わり方から離れる。
誰かを育てるより
わたしの内側をもう一段育てる年になる
それが2026年の直感。
鎧を降ろしていくと、不思議と
人との関わり方が変わる。
昔みたいに
「助けたい」「導かなきゃ」
と思わなくなる。
その代わりに
「私は私でいるから
あなたもあなたの足で立ってね」
そんな静かな距離感が心地よくなる。
背負う関係から変わるって
こういうことなんよ。
そしてね…
これは正直に言うけど
わたしの本音は
「もう、自力で生きてほしい」
なのよ。笑
関わりたくないとか
情がないとかじゃなくて
誰かを支え続けることでしか
成り立たない関係に、もう居たくない。
その関係性を手放す方が
相手にとってもわたしにとっても
健やかな距離になるとわかってるから。
でもこれをそのまま書くと
ただの冷たい宣言で終わってしまうよね。笑
だから、ここは本音をひねって言い換える。
ほんとうはね。
私は、私に夢中になりたいの。
誰かの未来を背負っていると
自分の未来に集中できなくなる。
誰かの感情の面倒を見ていると
自分の感情をあとまわしにしてしまう。
「誰かを育てる私」が主役じゃなくて
「私自身を育てる私」
が主役の人生に戻りたい。
そういうタイミングが、今なんよ。
つまり
距離を置くのは冷たさじゃなくて
自分の人生をもう一度しっかり掴み直すため。
他人の成長じゃなく
私の成長にエネルギーを使いたい。
2026年のわたしは
優しさではなく
甘さでもなく
覚悟としてそれを選ぶ。
「助けたい」から
「私は私の道を歩きたい」へ。
私は、私に夢中でいたい。
だからこそ
あなたの人生も
あなたが主役でいてほしい。

