さて、斜視と弱視がわかってから
数ヶ月。


我が家は子どものことをきっかけに
嫌でもパートナーシップに向き合う時がきます。


年中より、やたら瞬き、頭を振る息子。
保育士時代(保育園、病児保育園)の経験から
すぐに、チックだとわかります。


そして思い出したのです。
実は夫にも、チックがあることを。。
夫もやはり、首振りや咳払いがありました。
付き合っている時からでした。


これらの症状が
全てチックというわけではありません


小児科で相談しながらも、経過に変化はなく。
やがて、学校に上がる頃には
息子の首振り、瞬きは止まらなくなり
加えて咳払いが始まり
食事にも運動にも支障をきたすようになりました。


もともと眠りの浅い子でしたが
夜驚症が始まり、
発熱時の熱せん妄での幻聴や幻覚にパニックする、
その姿には、母である私も恐怖でした。


すぐにかかりつけ医に相談したところ
専門医を紹介されましたがなんと3か月待ち。。!
そこで勤務先の小児科医の奥様から
別の病院を紹介してもらい
そこから長い戦いが始まりました。


臨床心理士さんによる、
心理検査、カウンセリング。
話す、書くという伝える力はあったので、
母子別室で始まりました。


そこで、わたしは膝から崩れ落ちました。


全て、わたしのせいだと思っていたので
わたしへの怒りや不満、悲しみだらけだと
覚悟していました。


しかし、息子が伝えたのは全て
父親への不満、憎しみ、怒りでした。


何十問もある質問から
お母さんが〇〇と言って怒る
お母さんが〇〇、、
こんな風に続くなか、私の問いではなく
息子が書き込んだのは全て父親への問いのみ。。


私のターニングポイントでした。
もしも、私がここで
『夫のせい』と思い私は悪くないと思っていたら、
今の私ではないでしょう。


パートナーシップはボロボロでしたが
息子と父親の関係は良好でした。
むしろ子煩悩で、羨ましく思うほど
息子は夫に愛され、可愛がられていました。


なぜ?
こんなにも愛されているのに、、
理解できない時間が一瞬ありました。


しかし、よく見ると、そこに書かれていた怒りは
全て
わたしが夫に対して思っていた怒りだった
のです。


子どもは全て見ていました。感じていました。
夫が私に謝らないことへの怒り。
夫が私を無視することへの怒り。
夫が私をを雑に扱い馬鹿にすることへの怒り。
そして、それらは全て私の思い込み。。。


私を愛するが故に、
息子は私と一心同体となり。
私が感じていたこと、目の前の出来事全て
自分のこととして受け止めていました。


そして、わたしは無意識に
夫を馬鹿にし、罵って口に出していました。
態度に出していました。


息子は、全てキャッチし、
母をいじめる悪い大人、と父を認識し
母に共感することで、
私の愛を確かめ、私の愛を待っていました


初めて、ここで
・息子の心までコントロールしようとしていたこと
・『可哀想な私、愛されなければ認められない私』
   を追い続け、本質から周りを見ていなかったこと
に気付きました。


目が覚めたのです。
息子や夫を変えるんじゃない。


私が変わらなきゃ!!

と強く思い、決めた瞬間でした。
そこから、パートナーシップについて模索します
思いを伝えること、
自分の価値観だけで決めつけないこと、
時間はかかりましたが、諦めませんでした。


やがて心のことを学ぶのと同時に
父が亡くなり、認知症の祖母の介護で
仕事を辞める決意ができました。


順風満帆ではありませんでしたが、
私が私を愛することができ、
私を許せるようになると。


子育てについても、同志として
夫と関われるように変化しました。



お互いに毒親育ち。

コントロールされ続けた夫と

反発ばかりの私たち夫婦の価値観の擦り合わせには

多大な時間も必要でした。



沢山喧嘩をしましたが、

もう、わたしは暴力からは無縁となりました。

言葉で伝えられ、

相手から思いを聞くことができたから。



中学受験について、親子で話し合い
習い事もたくさん押し付けてきましたが
家族で話し合い、自分はどうしたいのか?
みんなが、思いを伝える練習もしました。


とはいえ、五年生から反抗期が始まり
自分の気持ちに整理がつかず
高学年は荒れまくりましたし、
六年生で家出して、あわや警察?となりました 笑


しかし、私たちが動じなかったのは
もう一度、親子関係も本気で再構築すると
決めて向き合ってきたからです。


今では、息子のやりたいことや、可能性を信じ
パワーストーンショップの店長として任せていたり


こうでなければ!ではなく
どんな選択をしても大丈夫と信じられています


中学二年生。
頼もしく成長してくれ、嬉しく思うと同時に
わたしはわたし。息子は息子。
良い意味で、切り離せたことで
ある意味、我が家はクールな家庭に見られますが
もうそこに。


他人がどう思うか?

可哀想じゃないのか?


なんて、誰かの価値観で生きないことで
みんなが生きやすくなったと感じています。



▪️斜視と弱視は
根気よく治療を続け、眼鏡は必要ですが
取り立てて支障を感じていません。


▪️チックは、緊張やストレスで年に数回出ますが
『おれ、繊細だから』と言えるほどになりました。

周りの方にも理解してもらえ、こちらも生活に
支障はありません。

当時投薬治療もしましたが、副作用がひどく
カウンセリングが主でした。
今は経過観察や、
受診の必要性もないと判断されました。


▪️夫のチック
こちらも、長時間運転や、ストレスでたまに出ます
チックは、本人は私から聞いて知っています
症状は、幼少期からあったそうですが
義両親は癖だと思って気にしていなかったそう。