さっきの記事を書きながら、総裁先生の言葉を考えていたら、
この世的な価値観や対処能力も大事なんだけど、それ「のみ」に走ったら、道を誤るってことですよねー。
お金も大事、しっかりした職場で働けるのは幸福、収入が安定しているから家族を守れる。その他もろもろ。
この世を去る時には捨てていくものが多いけれども、
それはマトリックス世界で生きるための手段であり、方便のようなものなんでしょうね。だから、ここを去る時には捨てていく。いつまでも握りしめていてはいけない。この世への執着でしかない。あの世的なるものではない。
この世だけで考えるから、この肉体の自分が中心になって、エゴが増長して、
自分勝手で自己中な人間になってしまう。それが当然じゃないか、とまで嘯く人はごまんといるでしょうね。エゴイストはこの世的な人間です。霊的、天国的な人間だったら、エゴイストにはならない。天上界の価値観でもって生きたら、神さまへの信仰と、他の人への愛は基本です。これ無くして、霊的人生など有り得ないから。
肉体は、なにもしなかったら、崩壊して滅びていってしまうもの。エントロピーの法則。
それでは肉体の維持と魂修行が出来ないから、生きているあいだは食べ物を摂って、つねに新たな細胞を作り続けて、肉体を新たに新調して、そうしてずっと同じ肉体で生きているような状態を作り出しているだけ。食物摂取が途絶えたら、肉体は滅びの道をくだるのみなんだから。維持するだけでも大変なんですよ。
そのためには食べ物を食べないといけない。それは動物も同じ。だから生存のための食糧獲得競争が、この三次元世界では、まるで一番大切なことであるかのように勘違いされてしまう。
少なくとも、高等な魂を持った人間であるのなら、食べるだけに生きるのではなく、なんのために食べて、この世に存在し続けているのかを、知らないといけない。
お金を稼げたからウハウハじゃなくて、なんのために稼ぐのか、家族を守るため、家族を生かしめて、安楽な生活をおくらせてあげるため。愛のため。
けれども、自己中心であってはいけないし、金を稼いだ俺は偉い、おれが一家の主だ、なんてふんぞり返っているようでは、これは利他の愛ではなくて、自己愛、利己心になってしまうでしょう。
手段が目的とすり替わり、自分の手柄や成果だといって誇るようになってしまったら、
人は謙虚さを忘れ、自惚れ、慢心し、この世的な成果のみに邁進した、自分の人生を成功の人生だと勘違いする。
人格はどこへ行った？ 人格をちゃんと磨きましたか？ 心は美しくなりましたか。
他の人に、あなたの存在が素晴らしい、ありがたいと思われるような、豊かな心をちゃんと磨いてきましたか。
死後に問われる質問というのは、まさにコレであって、ここを見失って、この世的な価値観のみで生きてはいけなかったのだ、ということになるのでしょうね。