なかなか出来ていないこと。
いまを生きるっていうのは、その日その日をなんとなく生きていくこととは違う、と私は思う。
いまある自分の立ち位置をしっかりと考えて生きること。
わたしは過去を後悔することも多いし、将来に不安を抱いたりして、そういう時、いまを忘れて生きてしまっているように思う。
過去を反省し、未来の準備をすることは大事だけど、それは過去に囚われ、未来を悲観することとは違うだろう。
過去がどうあろうとも、未来がどうなろうとも、わたしたちは今を生きるしか出来ないのだ。
今を一生懸命生きることが、未来を拓くことにつながるのだし、あとで今を後悔することのないように、すなわち未来から見た現在すなわち過去を、あとで後悔しないことにつながるのだ。
過去を後悔しないような今を、わたしは真剣に生きられているか。
あるいは、素晴らしい未来を拓くような、真剣な生き方が出来ているか。
そういう意味で、よくよく今の大切さを知り、その尊い価値を知って生きているかどうか。
それが、いまを生きる、ということの本当の意味だと思うのだ。
今を生ききっているか。なんとなく日々を過ごすのではなく。
うまく表現できないけれども、
いまの自分の立ち位置、状態、条件をあるがままに受け止めて、人間関係のありがたさも心から受け止めて、
この今の中にこそ、神の与えたもう課題がある。
その今をこそ、精一杯生きよう、そう思うのである。
ロビン・ウィリアムズの映画に「いまを生きる」という作品がある。
ロビン・ウィリアムズは先生で、生徒の一人が親の反対に絶望して自殺してしまう。
俳優になりたいという当人の夢を、まったく受け入れてくれない父親に絶望しての死。
先生は、残った生徒たちに、どんなことがあっても死んではいけない! と叫んで、映画は終わったように記憶している。
そのロビンも病に苦しんで、死んでしまった。
いまを生きねばならないのだ。生き抜くしかないのだ。