沖縄に来るたび思っていたのが、首里城と県立博物館の見学。
しかし飛行機の魔力には勝てず、ずっとおろそかになっていたのですが、同行者の配慮によって訪れることができました。
お札の顔にもなった守礼の門。
時間帯が良かったのか、いい光線状態で観ることができました。
城壁と入口の門の後ろには修復・再建中の首里城を囲った白い建物が見えます。
焼ける前なら赤く大きな正殿が遠望できたのかもしれません。
剃刀の刃も通さない石の組み合わせと、積み上げの見事さに感心しながら歩みを進めます。
そして反り返しがなく、曲がり角も曲線でできているのは、本土よりも大陸の文化を受けていると思われました。
この建物の中央部から正殿が見えるのですが、今は再建のため囲った建物に描かれた絵が見えるだけ。
しかし、消失前は圧倒的な迫力に押されながら階段を上ったのに違いありません。
焼け落ちた残骸を拾い集めた人々を思うと、胸が痛くなります。
不謹慎ですが、ある意味この光景を見ることができるのは今しかありません。
中層部の軒唐破風を前に、5人がかりで何かを運び出す作業員さんたち。
いかに大きな建物だったかが分かります。
左の白い建物の中に焼けた正殿があり、遠くには首里の街並みが広がります。
この高さに我身を置き、焼け落ちる首里城を見上げた人々の心情を想像しながら、しばし時間を過ごしました。