自作デカールがクリアを吹けるまでの間、先週末開かれたクラブ例会に持ち寄られたモデルを紹介したいと思います。
今回は完全艶消しという塗装が印象的だった戦車から。
ハンブロールやパクトラなどエナメル塗料に憧れた中学生時代、『艶消し』という言葉は魔力を持っていました。
そのうち艶消し度が頂点に達したころ、『粉屋のヒコーキじゃあないんだから』という言葉と共に『半艶消し』という言葉が生まれ、今ではヒコーキで完全艶消しは数少なくなりました。
色・艶だけに悩ましい問題です。
テーブル幅や椅子の並びからその大きさが想像できます。
スカイバンを作っている者としては、キャノピーの薄さ、透明感に感心するばかりです。
この薄さ、透明度はプレスしたのではないかと思えるほど。
変形があったり、凹リベットの処理だったりで大変そうです。
これは先に黒を吹き、数字を切り抜いたものをマスキングして銀を吹いています。
「この大きさ(縦1㎝前後?)なので」とは製作者の言葉ですが、
もっと小さいレジナンバーはどうしたのか聞いてみると、デカールの切り張りだとか。
どう考えても私の手持ちデカールでは古すぎて同様なことができるとは思えません。
「それなら自作しかないでしょう」の言葉に背中を押されて昨日、デカールを作ったというわけです。
ひと手間かけた結果が、作品のクォリティーを一段と高めます。
今回はマーカーだけでエンジンノズルを塗れるという面倒くさがり屋にはうってつけのツール。
にわかに信じられなかったのですが、F-15の機首上に塗ってもらった焼鉄色は十分満足のいくものでした。
金属パイプの組み合わせでできている前脚は何度見ても感心するばかりですが、今回の関心はデカール。
「キットが2千なにがしなのにデカールの方が高いなんて」とボヤキを聞けるのも直接会って話が聴ける例会だからこそ。
先のブルーズがメジャーなら、マイナーと言ってよい1/48ボーイングの40C。
こんなキットがあることに驚くとともに、この方の作る複葉機は毎回感心させられるので完成が楽しみです。
ハセガワで出されていたなんて、初めて知りました。作り手がいいのは当然ですが、キットの出来もかなりよさそうに思えました。
ヨンパチバキュームを作るうえでの見本として作ったものですが、彼の手にかかると試しにとか、取り合えずとかのレベルを超えるのですから驚きです。