昨日、有楽町交通会館で開催されている『佐竹政夫 航空絵画展』に行ってきました。
会場設営を進める佐竹ご夫妻。
基本的な絵とテーブルは設置が終わりましたが、お客様がお見えになるまでには、もうひと頑張りです。
ここからは作品を紹介しますが、素人の感想であることを事前にお断りしておきます。
まずは機体の金属表現。
私自身がコニーを描くとき、いつも突き当たる問題ですが、このヌメヌメ感は尋常ではありません。
地上やピトーの映り込み、リベットやパネルの継ぎ目等、一つ一つがこれでもか!と描かれています・
これは塗装されている外板でも同様で、黒く塗装されたエンジンカバーのふくらみが見事に表現されていました。
発艦準備をするF-6の主翼下面は、甲板から照り返される光を受けて何種類もの色が浮かび上がります。
一つひとつの壁と、それがつくる影が丁寧に描かれているだけでなく手前と奥との間の空気感も色で表現が変えられているのです。
手前の工場や操車場と、河沿いに広がる工場が空気の層を描くことで距離感を感じさせてくれます。
その空気を陽炎と言う手段で表現したのは、A-10の後ろにある車。
ブラストに揺れる熱い空気と、手前のカチッとした前脚表現のコントラストが際立ちます。
そして最も気に入ったのが、この奇麗に刈り込まれた芝生はどうだ!と言わんばかり投げかけてくる表現に、思わず触りたくなる私がいました。
肌や服の質感まで感じることができる、人物表現も魅力的でした。
どれも魅力的な作品が多く、プロの作品がどれほど凄いものなのか改めて実感させられた個展でした。
今週末(16日 土曜)まで開かれていますので、お時間があれば是非ご覧ください。

