やっぱり なかった!(2022.07.07) | 新・駆け出しジイジのブログ

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主に飛行機に関することをアップしていきます。

定期健診を受けた後、本屋さんに行ったところお目当てのものはありませんでした。

 

それがこちらの『今日は横田、明日は厚木』。

周囲からは「置いてあるところが少ない」とか、「少ししか入れてないので行ったときは売り切れていた」「本を探しに本屋のはしごをした」との声が聞こえていたので、私もダメかな?とは思っていましたが、案の定でした。

本屋さんも期待していなかったのか、「1冊は入れていたんですが、売れちゃってますね」ですって。

<BBSチェッカーテイルより>

 

そりゃあ、いくら特殊なジャンルとは言え1冊しか取り寄せていないのですから無くなっていても当然です。

しかし同時代の人々にとって写真を通して振り返ることができる写真集は、その時の思い出を共有できる媒体であり、被写体は何でもよいのです。

残念ですが、お取り寄せということで1週間後を楽しみに待つことにしました。

<BBSチェッカーテイルより>

 

で今朝は代わりとして、数多くある飛行機写真集の中から心に残った本を3冊紹介します。

 

1冊目は1968年4月の『毎日グラフ アメリカの翼の下の日本』。

この誘導灯を見るたびに、横田でパパパパ・・・とフラッシュしていた光景を思い出します。

 

「大人が読む週刊誌を買った」という思い出と、「こんな写真が撮れるんだ」という望遠レンズの凄さに心を奪われた雑誌です。

 

そして2冊目『TIMELESS BLUEフェンスの向こうのアメリカ』。

これは従来の航空雑誌とは違うコンセプトで編集されたもので、キャプションも一味違っていました。

 

私にとっては中表紙と考えている立川のグローブと少年。

そこに記された言葉は「ルーシーショーやルート66、ブラウン管の中のアメリカはいつも眩しく輝いていた。」

「高い天井や広い部屋、見たこともない大きな冷蔵庫が、瞬間、頭上の巨人機に鮮やかにオーバーラップした。」

 

見開き一杯に掲載された写真には「フェンスの向こうを行くオリーブドラブのステーションワゴン。」

「風にのって流れてきたのはFENのベンチャーズ十番街の殺人。」

なんと魅力的なキャプションであることか!

今までの雑誌なら「Rwy36から降りてきた55thSRW所属のRB-47H(53-4287)。直径32フィートのドラッグシュートは既に束ねられ、16フィートのアプローチシュートだけがブラストで揺れている。手前の車は○○社の○○で・・・」

と続くのがお約束でした。

 

ルーシーショーや、見たこともない大きな冷蔵庫。FENという言葉、ベンチャーズに十番街の殺人。

今の働き盛りの大人でもリアルタイムで見聞きしている人は少なくなりました。

しかし、それを知る世代はこの世の中にしぶとく生き延び、まさに今日は横田、明日は厚木、明後日は羽田と飛び回っていたのです。

<1967.8.15 Tu-114  羽田にて>

今思えばなぜフェンスの隙間にレンズを差し込まなかったのか?と思うのですが、レンジファインダーで覗いた画面には金網がしっかり見えるんです。劣等中学生にその仕組みは理解できていませんでした。

  

本を読まなくなった、売れなくなったのは分かりますが、大手の本屋さんが1冊しか仕入れていなかったというのは団塊の世代を甘く見ていたのかもしれません^^;

 

長くなったので、最後の3冊目は午後に。