このところ古代史・古代遺跡に縁ができるようになった勢いで、勾玉作りに挑戦してみました。
材料は加工しやすいロウ石。
これを勾玉の形に削り取っていきます。
まず金ヤスリで大まかに形を整え、
更にサンドペーパーで削っていきます。
人の爪が硬度2.5に対してロウ石は1~1.5ですから、加工はさほど困難ではありません。
縄文時代前期の勾玉が滑石やロウ石なのは、金属(銅・鉄)がなかったからだろうと想像できます。
古墳時代になると硬度6.5~7の翡翠や水晶が用いられるようになるのですが、包丁や矢じりに使われた黒曜石が硬度5ですから、翡翠がいかに硬いかが分かります。
そう考えると私は、材料を縄文時代から。
道具は弥生時代に生まれた鉄を使って加工したのですから簡単なはずです^^;
今回、実際に作業することで知的な刺激を受けるだけでなく、摩訶不思議な形と仕上がっていくにつれ湧いてくる愛着から、いとおしい気持ちが高まってくる(身に着けておきたい)という、一種の精神性も刺激されたのは意外な体験でした。