スピーカー修理日記 -87ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

AR10TT

ar10ttwoofer 30cm

このウーハーは、AR3aと同じである。久々に、このユニットを修理していて感じたのは、コーン紙がかなり分厚く柔らかい。もちろんウーハーなので高域は必要ないがこれだけ柔らかいと、コーン紙の内部損失で高域は殺されてしまい、低域のみが音となって出てくるはず・・・。グラフの通り1kHz付近まではフラットに出ているが、1kHz以上、特に3kHz以上は全くでていない。

とりあえず、先日のエレボイは引取りに来てもらったが、また次々と修理品が送られてくる、最近はどうしたんだろう?負けずに完了品を発送しないと・・・スピーカーに埋もれる!

TANNOY

red32vsnew27 32cm vs 27cm

当社初めての修理になる、TANNOY 32cmのたぶんレッドモニター。このコーンのタイプは始めて!そして故障のタイプもTANNOYには他に無いウーハーのコイルの錆による切れ!タンノイのウーハーのコイルはしっかりしているのでボビンが変形してもコイル切れないくらいなのに・・・サビ切れ?!確かに珍しい!そして前に来た現代版TANNOYの27cmがあったので比較してみました。

赤・・・32cmウーハー

桃・・・32cmツィーター

青・・・27cmウーハー

緑・・・27cmツィーター

現在、修理品がいっぱいで置き場所もないくらい、実は昨日のエレボイも修理に着たばかりなので「他のお客さんのユニットを先にしないと・・・」とQ氏に訴えたのですが、「とりあえず様子を見るだけ」って言いながら3本直してしまったんです。・・・順番はどうなるんですか?それより置き場所がないし「早く引き取りに来てもらって下さい!」

Electro-Voice DL15BFH
DL15BFH 38cm

昨日のエレボイですが、とりあえず1本は、コーン交換。残りの2本はボビンの修正で何とかなりました。コーン交換時に気になったのは、写真左上のようにボビンがコーンの付け根からかなり出っ張っている。他にあまり見ることのない状態。切られていたコーンで現状を確認すると、同様にセンターキャップの直ぐ後ろまで出っ張っていた。これってセンターキャップ付ける前だと高域が出るんですよね・・・。やってみました。

赤・・・正常なユニットセンターキャップ付き

青・・・コーン交換途中(写真中央)

青のグラフはコーンが新しい為、エッジがやや柔らかく低域が出ています。センターキャップの有無は高域の違いです。

Electro-Voice DL15BFH

DL15BFHp 38cm

PA業者さんがエレボイのユニット3本のコーン交換を持ち込んできました。さすがに家庭用とは違いハードな使い方をする為か、3本共コスレがひどく、その内1本はコーンも切られていた(写真右上・左下)。

もう少し綺麗に切っていただければ、コーン交換しなくても何とかなったのに!残念!

故障の原因はアンプでした。LOWパワーアンプで使用しコイルが加熱されボビンを変形させたのです。3本共同じ症状。

写真右下のボビン内側、ご確認頂けるでしょうか?4箇所ほど楕円の型になっているのが・・・!

ひとつ気になったのが、写真左上のフレーム!マグネットを固定するネジは四角、その左にチラッと見える丸い穴半分。

マグネットを固定するネジ同様フレームに3箇所。推測ですが、もうひとまわり大きいマグネットを付ける為のネジ穴ではないでしょうか。

HITACHI L-200

l-200j 25cm

昨日ご紹介した、振るとユニット自体がカサカサ音のするスピーカー。

原因は、スピーカーの中に高域の鳴き止めとして取り付けられたウレタンスポンジ(写真左上)がウレタンエッジ同様にボロボロになりユニットに接着されていた物が剥がれセンターキャップとの間で転がりコーンが振動するたび、音に影響を与えていました。そして写真中央のマグネットに空いた穴にもウレタンスポンジが・・・、これもボロボロです、今回は原因ではなかったが、これも磁気ギャップに入ると大問題!ごみ除けのはずが、ごみに!

しかし、この故障は同機種のユニット全てに出る症状です、使用していても使用していなくても・・・経年変化ででるものです。これだと多分メーカーでは修理不能で、他社で修理できる所はないと思うのですが、他のオーナーの方はどうされているのでしょう?

HITACHI L-200

L200 25cm

私は良くわからないのですが、日立の名機らしい。当時TANNOYのⅢLZとどちらを買うか悩んだ人も多いくらいの名機だそうです。名機なのに端子の土台のフレーム割れちゃって!・・・ユニットを動かすと何やら音が・・・?

コーンを動かすと・・・ではなくてユニット自体を振るとカサカサ?何じゃこりゃ?これは端子の修理だけじゃないですね。まずは原因究明!

Infinity IRS V

repairinf130 全高228.6cm

前回のアンプ修理も終え、昨日、再出張に行ってきました。しかしまたまた問題が・・・!

以前に修理時に気になっていた、スイッチを入れてしばらくすると、「ボン!」と鳴る原因もわかり現場で修理。「ボン!」は消えたのですが・・・代わりにハ・ム・が・で・る!なんでぇ~!

Q氏、現場で配線図と格闘の末、元々の回路に問題がある事を発見。よくよくお客さんに聞いてみると、ハムは購入時からありどうも故障ではなく設計に問題があるようです。

仕方がないのでアンプ再度お持ち帰り!代替のアンプで、このシステムを鳴るようにして、とりあえず音楽が聴けるように・・・。

残念ながら代わりのアンプではサーボコントロールが出来ない為、このシステムの魅力である重低音のひく~い所が出ませんが、独特の良さは出ていました。

私の個人的な感想は、「面が鳴ってる!」って感じがしました。スピーカーがそこにあって、そこから音が出ていると言うよりも正面全体から音を感じるんです。コンサートホールで自然に聞いている感じ!初めての感覚でした!

DENON SC-104

sc104

DENONの名機SC-104!このスピーカーの音が良いということで、106や107も売れていったそうです。ユニットはピアレス製・・・たぶん箱もDENONではない様に思います。上位機種は高域がコーン型のツィーターが2つ付いていますが、この104のソフトドームの方が音が良いみたいです。ユニットを外してみると、このシリーズには珍しくDENONのラベルが貼ってありました。多くはラベルなし、ユニット交換したものは、ピアレスのラベル!DENONのラベルは???

とりあえず、この状態を見ると直しがいがありそう!

今日は、昔TANNOYやYAMAHAのスピーカー修理をされていた方とお話しする事が出来ました。色々な修理の話の中で、このブログの話になり1年ほど前のYAMAHAのマグネットずれの記事 を見て・・・「これは直らないでしょう!」って!

ja305801 YAMAHA NS-690のウーハー

色々聞かれたので修理法を説明したのですが、逆に「メーカーの対応はどうされていたのですか?」と聞くと「修理不能!」

メーカーとしては、「仕方がない事」「修理するためには、マグネットの脱磁して、分解しクリーニングし、組み立てて高い機械を使って、再着磁・・・だから修理出来ても高額になります」との事。
このマグネットずれはNS-690のウーハー以外にもNS-1000Mでもよく見られる症状です。
その方が修理されていた頃は、NS-1000Mのウーハーの修理は数多く断ったそうです。そのスピーカー達はどうなってしまったのでしょう?

ja02 クリーニング前後

YAMAHAの名機と呼ばれたNS-1000Mがこれで捨てられるのは「もったいない!」ですね。

これって当社では当たり前のように直していたのですが 、結構凄かったりして!?

new monitor ?

repairnewmoniter

以前当社でQ氏設計のモニターを作ったのがあまりに音が良かったので取引先にお願いし専用のBOXを製作してもらいました。

素晴らしい仕上がりです。ウーハーユニットに合わせ座繰りもあり完璧です。

今回はツィーターをInfinity製を採用し更に良い音を追及!

下記がベースになったモニターと特性です。

jap01

※音は良いのですが販売予定はありません。あしからず!