スピーカー修理日記 -82ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

Fender

fga

とんでもなくデカイギターアンプが修理に???上のヘッドアンプはツインリバーブと同じ構造らしい。そして下のスピーカーBOXにはJBL D130が2つ入っているそうだが・・・、BOXを開ける為には数十本のネジを外さなくては・・・、テストしてみると2本の内片方は鳴っていない、さらに接触不良も!Q氏はネジを空け始めたのですが。。。「これだけ大きく場所をとる物をバラしたら今日の出荷も出来なくなります!後にして下さい!」って言っているのに・・・開けてしまいました。(アンプの上に置いてあるのは、ZO-3です、アンプの大きさをご確認下さい)

ALTEC 604E

altec 38cm

このところ修理済みを出荷するより送られてくる荷物の方が多い日々が・・・!片付けながら開梱していると???異様な梱包?数日前にもJBLの2220Bが悲惨な事になっていましたが・・・!これも同様の梱包で箱の中でユニットを伏せていたのですが、大小の発泡スチロールを隙間に入れていたのでしょう、何故か伏せたコーンの下にも・・・自分自身の重みでクッション剤が・・・コーンを突き抜け・・・!ムゴイ!エッジの調整で修理だったはずが・・・。次はホームページに梱包方法を解説しないと・・・このところ続いていますし!長年この仕事をしていてこんな事無かったのですが?

JBL LE8T

le8t3 20cm

昨日のLE8Tに加え、かなり以前に修理した当社超耐久エッジのユニットがあったので並べて見ました。

まずは低域特性ですが、本来LE8Tはfoは45Hzくらいですが・・・。

桃・・・写真右(初期物エッジ) fo 150Hz

青・・・写真中央(セーム革エッジ) fo 100Hz

赤・・・写真左(超耐久エッジ) fo 45Hz

初期物エッジはカチカチで爪で押しても型が付かないくらい!コーン押しても動かない「こんなのフルレンジじゃない!」ですが、これでも姿は発売当時のオリジナルです・・・使い物にはなりませんが!ウレタンエッジと違ってボロボロにならないだけですね。

また上記のグラフのように低域の違いもわかりやすく出ていました。LE8Tも状態によってこんなにも違うものなのです。

JBL LE8T

le8t2 20cm

今日は修理依頼の荷物が多く届き、内容をチェックするのに大忙し!その中から、別々のお客さんでLE8Tが2セットあったのですが、1つは左上写真下の初期物でエッジが硬化し全くコーンがストロークしない。もう1セットは左上写真上のセーム革エッジ付きで修理依頼は「エッジ交換と、時に音が出なくなる」だそうです。これまたエッジが硬い!・・・が私の第一印象!エッジのロール形状が部分的に歪んでいる所はありますが、これは間違いなくプロの仕事でしょう!?出来上がりはもう少し綺麗だったのでしょう!たぶん?ただ初期物エッジ程は硬化していませんが、これも硬すぎですね。修理前に特性が非常に気になる。明日は測定比較!乞うご期待!

JBL D131

d131 30cm

写真右下のようにレア物スピーカーもエッジ部に亀裂が・・・、これは外からの力が加わった物ではなく、経年変化と使用していて弱い所が裂けてきたようです。こうなる前にエッジ部を保護出来ればいいのですが、亀裂が出るまで気が付かないものです。今回は裂けたエッジ部を修復し、エッジの亀裂が今後進まないように保護剤を塗布し本来の特性に修正しました。ちなみに当社使用の保護剤は、ビスコロイドのように垂れてきたり硬化したりしない為、特性を保ちながらエッジを保護してくれます。

このユニットは、写真で見て解るように、フレームは30cmですがマグネットは、38cmのD130と同じものです。

JBL 2220B

2220b 38cm

修理に来た箱を開けてビックリ!!コーンがグシャっと破れて!!原因は梱包です!輸送事故ではありません。段ボール箱のそこに大きなエアーキャップ(プチプチ)を敷いて、そこへ伏せてありました。ユニット自身の重みでコーンにエアーキャップが食込み・・・こんな状態です。これだけ綺麗なオリジナルコーンはもう入手できない為、本当にもったいない!

本来の修理依頼はコイルの切れで、断線修理は即終わりましたがコーンの修復に時間がかかりそう!


今日「スピーカー修理」をgoogleで検索すると11番目に「スピーカー修理日記」が!更にMSNサーチでは10番目に、YAHOOでは、7番目をキープ!YAHOOでは、同じ7番目でも昨日までは、2月分の記事だったのですが、今日見たらinfinityの記事に回っていました!?なぜだかよくわかりませんが?

JBL 2441 375

2441 写真上は2441(左)と375(右)

2441がボリュームを上げるとビビル!と修理に来た。ちょうど375も修理に来ていたのでダイヤフラムの違いを写して見ました。375と同等のpro用は2440、2441はその後継にあたります。また375の後継の376は希少で殆ど出まわっていない幻のドライバーかも・・・、そしてそのpro用が2441である。そこで問題なのかビビリの原因ですが写真右下でわかるようにエッジ部分に割れがある、このタイプは多くがこのようになり、ある意味欠陥かも知れませんねぇ。それに比べそれより古い375・2440のダイヤフラムでは同症状は見られない。この場合、ダイヤフラムの交換以外再生の道は無い!

素材のとてもいいアンプが修理に来ました。Q氏に修理ポイントを解説してもらいました。

UESUGI 300Bpp TAP-9

300bamp

キットを組んだ状態の中古を入手された方からの依頼品
故障内容
*ボリュウムを上げると片方が歪む
*音が全体に鈍いTANNOYのスピーカーに合う音にしたい。
故障原因
*カソード抵抗1本が半田付け不良
*安定性重視の設計になっているためレンジが狭くDFも足りない。
対策
*回路を一部変更して性能UPを計る。
改造部分
* B電源プライマリー側のケミコン10μFに22μFを追加
* 300Bのグリッド抵抗4.7KΩを削除
* 入力段のグリッド抵抗33kΩを削除
* 入力段のグリッドリーク抵抗1MΩを250kΩに変更
* 300Bカソード抵抗1KΩを1.2KΩに変更
* NF抵抗33KΩを16KΩに変更
* B電源ケミコンにフィルムコン3個追加
動作環境変化
 P-K間電圧  330~340v→365~370v
 プレート電流 72~75mA→65~69mA
 NFB      5db→8.5db
 DF      6→9
 最大出力        14w→18w
* 再生帯域
 10Hz -2.5db → ±0db
 12Hz -1db → ±0db
 1KHz ±0db → ±0db
 10KHz -0.5db → -0.2db
 20KHz -1db → -0.5db
 30KHz -2db → -1db
付属のロシア製300BはWEの規格よりかなり内部抵抗が低く作られている様でドライブ電圧が不足気味だが、B電圧の変更で最大出力14Wを18W出るようにした。DFはTANNOYの重いユニットに合わせて少し高めにした。広帯域にした事とDFを上げた事で締まりのある端正な音になった。高級部品を使った素性の良いアンプなので優れたアンプに仕上がったと思います。真空管アンプは使うスピーカーに合わせた音作りが出来るのでスピーカーに合わせた改造はお勧めです。

Coral FLAT8

flat8 25cm

数年前に面白がって改造してみたギターアンプに入れていました。本日久々に鳴らしてみると???変な音?接触不良があったみたいです。調子は戻ったのですが、高音が少し耳につく感じですね。そこでスピーカーユニットで調整してみました。

赤・・・ダブルコーン、写真右上の改良前(本来ダブルコーンを少し短く切った状態)

青・・・センターキャップ小、写真左下左

桃・・・センターキャップ大、写真左下右

この事からセンターキャップ大を採用しました。

エッジはオリジナル状態で・・・残念ながら経年変化で硬化が進みオーディオ用にはあまりに硬すぎ!新品の時に高能率で、かなり良い特性だったと推測されます。やはりコーラルは真面目なメーカー!

これはギターアンプに入れる事を前提に調整しました。またフレームは小さなギターアンプに入れる為カットしました。

Siemens

siemens 25cm

シーメンスコアキシャルのウーハーのボイスコイル切れ!切れた部分に関しては直ぐに修理できました。コーンの色抜けは、音には問題なく、これだけフラットに特性のでる物も少なく、特徴的なのはツィーターの音!このスピーカーの音の良さは殆どがツィーターの音の良さと言っても過言では無い。評価も高くこのスピーカーこう見えて、中古でもかなり高額で取引されている。写真左及び中央・・・ツィーター。