真空管アンプ修理解説!UESUGI 300B | スピーカー修理日記

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世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

素材のとてもいいアンプが修理に来ました。Q氏に修理ポイントを解説してもらいました。

UESUGI 300Bpp TAP-9

300bamp

キットを組んだ状態の中古を入手された方からの依頼品
故障内容
*ボリュウムを上げると片方が歪む
*音が全体に鈍いTANNOYのスピーカーに合う音にしたい。
故障原因
*カソード抵抗1本が半田付け不良
*安定性重視の設計になっているためレンジが狭くDFも足りない。
対策
*回路を一部変更して性能UPを計る。
改造部分
* B電源プライマリー側のケミコン10μFに22μFを追加
* 300Bのグリッド抵抗4.7KΩを削除
* 入力段のグリッド抵抗33kΩを削除
* 入力段のグリッドリーク抵抗1MΩを250kΩに変更
* 300Bカソード抵抗1KΩを1.2KΩに変更
* NF抵抗33KΩを16KΩに変更
* B電源ケミコンにフィルムコン3個追加
動作環境変化
 P-K間電圧  330~340v→365~370v
 プレート電流 72~75mA→65~69mA
 NFB      5db→8.5db
 DF      6→9
 最大出力        14w→18w
* 再生帯域
 10Hz -2.5db → ±0db
 12Hz -1db → ±0db
 1KHz ±0db → ±0db
 10KHz -0.5db → -0.2db
 20KHz -1db → -0.5db
 30KHz -2db → -1db
付属のロシア製300BはWEの規格よりかなり内部抵抗が低く作られている様でドライブ電圧が不足気味だが、B電圧の変更で最大出力14Wを18W出るようにした。DFはTANNOYの重いユニットに合わせて少し高めにした。広帯域にした事とDFを上げた事で締まりのある端正な音になった。高級部品を使った素性の良いアンプなので優れたアンプに仕上がったと思います。真空管アンプは使うスピーカーに合わせた音作りが出来るのでスピーカーに合わせた改造はお勧めです。