スピーカー修理日記 -77ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

本日、私が作業場に入ろうとすると・・・?巨大な木箱が扉の前に?!

「何ですか?これは?」(私)

「何の話?」(Q氏)

どうも運送屋さんが黙って置いて行ったらしい!

その木箱が下写真右上に・・・上の方にチラッと写った電動ドライバーやQ氏の足の大きさを比較してみてください。

spsp

それよりも写真に写っているようにスピーカーに埋もれ仕事になりません?!パニック!

一度、整理し直して順番に作業しようと・・・せっかくなので写真に収めました。

写真中央木箱の前に大きめのスピーカーが解りますか?直径70cmパイオニア製がペアで昨日修理に来たのですが、今朝はこの木箱入りのハザマのユニットが!!!

年間2,000台くらい修理に来ますが、46cmを超えるスピーカーは過去10年で10台ほどなのですが、昨日パイオニアで今日はハザマ!もちろん別のお客様です申し合わせた訳でもないようです。

現在修理中のスピーカーの数も驚きですが、奥の巨大スピーカーの迫力もビックリ!中央付近にある38cm(一般的に大型ユニット)がすごく可愛く見えてしまいます。

現在修理中のお客様へ・・・、ご覧のような現状で修理が込み合っております。納期の方も通常の2週間よりも少々かかっております。もうしばらくお待ち下さい。m(_ _ )m

先日のALTEC 515BとJBL D130のコメントに肝心な事がもれていると、Q氏より御指摘がありました。

赤・・・ALTEC 515B

青・・・JBL D130

515bd130 38cm

上記のグラフのようにマグネットの強力な515Bは低域で100Hzにかけて緩やかなカーブをしている、これはマグネットの強いユニットのグラフの特徴です。

逆にマグネットの弱いユニットの特徴として下記グラフBOSE301ウーハー(下グラフ青)のように低域から一度盛り上がった、膨らんだカーブになる特徴がある。
40-1341A+bose301

本題に戻りまして、515Bはマグネットが強い為、振動するコーンを制御する力も強い。一般的に515Bを使用した人は「低域がゴリゴリする」などの感想をお持ちの方が多いようです。この515Bが好まれる理由は、この静動力が強い為、音の粒立ちがハッキリしている所にあるでしょう。この強いマグネットを生かし低音を出す為には、大型のBOXが必要になってきます。

TANNOY 型式不明

tannoytw

ペアで修理!普通に考えるとアンプの故障で焼け焦げ・・・?!という事がごく一般的なのですが。どうもこの度は事情が違います。両方ともサビ切れ!左下写真でわかるようにサビで・・・しかも引き出し線4本(2台分)中3本、もう1本も近々切れそうな感じ!

これは元々からの造りの問題でしょう!しかしこの修理はメーカーでは行っていないと思うのですが他の方はどうされているのでしょうか?写真ではわかり難いかも知れませんが、ピアレスなどでよく見られるソフトドームです。(ソフトドームはブラウンが世界で始めて作ったそうです。豆知識)

ALTEC 515B & JBL D130

515bd130 38cm

どちらもオーディオマニアにはおなじみのスピーカーです。今回アルテックの515Bが調整に着たので、D130と一緒に測定してみました。

赤・・・ALTEC 515B

青・・・JBL D130

全体的にD130の方が能率がよく、メタルセンターキャップのせいか高域も出ているのがわかります。グラフで見てわかるようにどちらもフラットな特性で、人気が高いのもわかります。

上 SINKOSYA + LE8T

中 SANSUI + LE8T-1

下 Victor FB5 + USA不明 40-1341A

203trio

シンコウシャのBOXはSP-LE8Tと全く同じサイズ、Victor FB5はツィーターは繋いでいません。

(上)のLE8Tは実験用にセンターキャップ裏のスポンジを取りましたが・・・、高域が少し耳に付く、低域も少し足りない気がする。

(中)のLE8T-1 、上のLE8Tに比べ更に高域がキツイくらい、そのせいか低域があまり出ておらず、音楽を聴いていて疲れる感じがします。しかし音楽の中でもギターの音がリアルでギターを弾いている指さばきがわかるくらい、これは単体で使うよりも何かのシステムでスコーカーで使いたい!

(下)のVictor FB5 + USA不明 40-1341A ですが、先日のデータでもあったが無名の優等生、他に比べ高域が少し不足しているが、中低域のバランスは最高!個人的には、(中)のLE8T-1と組合すと良いものが出来そうな気がします。

(上)のLE8T-1もBOXを(中)のSANSUI monitor2115のBOXに入れた方が、低域が更に出てベストバランスになりそうです。


今月になり平均70件/日くらいのアクセスだったのが、3日まえから181件、147件、146件と急に倍増してビックリ!更にYAHOOで”スピーカー修理 ”を検索してみると”スピーカー修理日記 ”は8位 !!3ヶ月私が創った当社”リティルマネジメント ”のホームページは1位 に表示されるようになりました!

BOSE 301ウーハー

bose301w 20cm

コイルを擦っている・・・という修理依頼でしたが、状態はかなり酷い! 写真右下にあるように磁気ギャップは2.8mmととても広いにもかかわらず擦っていました。確かにこのボビンであれば擦って当然!この磁気ギャップに太いコイル!やはりこのユニットはかなりのパワーが入りそう・・・それでもハイパワーでこのボビン!とりあえずアルミボビンを補正して問題なくストロークするまでに追い込んでみます!

YAMAHA JA-3805

yamaha38 38cm

先日ベリリュウムダイヤフラム(JA4202) を補修した同システムFX-1のウーハー。ビビリがあるという事で修理だったのですが、問題はコイルなどではなく、このエッジですねぇ、よくよく観察してみると写真左下のように接着剤が付いていないところも多々ある、全体の30%近く!写真のピンセットの先に少し写っているのは元々のウレタンエッジです、しっかり残っています。これだけコーンの淵に接着不良があると、ビビッて当然かもしれません。今回の依頼者が入手した時にはこの状態だったそうです・・・ツィーターも同じく!「これから長く使って行きたい!」との事でエッジを当社超耐久エッジに交換する事になりました。

Sansui Montor2115(BOX) + LE8T

m2115le8t 20cm

久々の実験ネタです。上記データは、山水2115の箱にLE8Tを入れたデータです。この箱は本来LE8Tが入っているSP-LE8Tよりも少し容量が大きくなっている。写真のLE8Tのコーンが黒いのは・・・塗ってあるだけで特性には問題ありません。

赤・・・Montor2115ノーマル箱(写真左)

緑・・・バスレフポートの穴を小さく(写真中央)

青・・・バスレフポートにフタをした状態。

教科書通りの結果です。確かにこのバスレフポートは理想的な大きさになっていますが、使用する部屋や好みによっては、簡単に調整する事で驚くほど低音が変わります。

広い部屋で使う場合などは、グラフ赤の方のような特性が向いています。逆に狭い部屋ではポートをふさぎ、グラフ青のような特性の方が向いています。グラフ緑は理想的なフラットの特性であり。確かに純正のBOXは計算されていますが、使う環境にもより出来る調整はした方がお好みの音が楽しめそうです。

ちなみに今回の実験では、写真右上のようにガムテープを使いバスレフの穴を小さくしてみました、ガムテープは写真中央では黒く塗ってあるだけでそれらしく見えるでしょう?!簡単豆知識でした!

YAMAHA JA4202

JA4202j

かなり致命的な状態。補修する事で上記の特性まで・・・あとの問題は高域の違いをどこまで近づけるか!!

この症状はアンプの事故などなでなく、誰かが分解し時に手順が悪く、このように振動板を傷めてしまうのです。同形状にJBLの2402や2405があるが、同じような事故がよくある。JBLの場合、振動板がベリリュウムでは無い為、割れてしまう事はないがシワがよるなど振動板が変形してしまう。このタイプのスピーカーは分解しない方がいいですね!

ALTEC 409B (tw) & BOSE 301 (tw)

409b+301 8cm

アルテック409同軸ユニットのツィーター(写真左)がコイル切れの為、BOSE301のツィーターを移植するべく修理に・・・!上記特性は、赤・・・ALTEC、青・・・BOSEである。見てわかるように非常に似た特性でBOSEの方が高域が出ている!マグネットもBOSEの方が少し分厚い。もちろんALTECのフレームにピッタリ収まり、黙ってみれば気付かない???残念ながら同ウーハーもコイル断線の為、修理完了後。ツィーターを装着し測定します。