スピーカー修理日記 -76ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

Mcintosh 2300

mc2300

写真は修理後であるが、修理に来たときはアルミのパネルなどはコゲ茶色をしていた。以前、喫茶店で使用されていた物を購入されたらしく、音がちゃんと出ないなど酷い状況だった。(残念ながら以前の状態の写真は残っていません)

今回の原因は接触不良!

裏についているモノステレオ切り替えのスライドスイッチ(写真左上の右下)接触不良を起こす左チャンネルがならなくなる、喫茶店で使いっぱなしのためにタバコの煙でドロドロ状態。正面のボリュームなどもバリバリ!ガリガリ!オープン構造の為ガリが起こりやすい。基板についているメーターゲインボリュームなどは密閉構造だがやはりガリがあり分解しオーバーホールする事に!

今回の修理は、ほとんどクリーニング代ですが!

上記の事からこのアンプは喫茶店などの劣悪な環境での使用には不向きなようです。


このアンプには俗に言う石の硬い音から、真空管のような柔らかい音が楽しめるという魅力がある!

出力トランスが積んであり、写真右上にも写っているスピーカー端子を繋ぎかえる事でダンピングファクターを変える事が出来、16Ωに繋ぐと300Bのような真空管アンプ風の柔らかい音になり、低い所にに繋ぐとピアノのアタック音などが「カン!」と耳につくくらい硬い音に!好みで自分の好きな音に合わせられる。


この修理で苦労したのはクリーニングではなく重さ!机の上に乗せるのもままならない!本日お客様が引き取りに来られたので、台車に乗せる前に体重測定!!!大きくて体重計に乗りきらないが手で支えた状態で55Kg・・・て事は60kg以上あるようです。綺麗になったアンプを見て「色が違う!」、「バリバリいわない!」とお客様は感激して頂きました!

FOSTEX FE208Super & FE203

fe208s+203 20cm

写真左上のようにコーンはソックリな2台だがマグネットの大きさがまるで違う!

赤・・・FE208Super

青・・・FE203

FE208Superは17500ガウスと超強力マグネット!鉄のマグネットでは21000ガウスが限界で、これ以上ではパーメンジュールが必要となる。国産のスピーカーでここまで強力な物は非常に珍しい。FE203は12500ガウスであった。

ちなみにJBL D130は11500ガウス・・・磁気ギャップにおける磁力は11500ガウスだがD130の場合ボイスコイル径が10cmと大きくマグネット自体も大きい為、磁気効率は良い!

JBL 128H

128h 30cm

コーンが歪んでいる?写真下左のようにエッジの端が接着されていない!写真下右で気付いたのはコーンが歪んで付いているって事でしょうか、ダンパーもかなり変形していました。修正する為にコーンを外すと・・・写真右上のようにボイスコイルもバラバラに・・・。全てを補正しエッジは新品のウレタンエッジに交換した物が写真上中央と右の写真です。始め思った以上の重症かもしれません。

DENON SC-700

sc700 20cm

箱ごと修理に・・・!当社に修理に来る中ではかなり新しいように見える。問題はウーハーのゴムエッジ?!片CHのユニットはお元気でしたが、もう片CHは上記写真のようにスパッと切れています。ご承知のようにウレタンエッジでは数年でボロボロになってしまう為、最近では布エッジとか当社オリジナルエッジによく似たゴム系エッジなど色々採用するメーカーも増えているようですが・・・、これは素材に問題ありですね。

ALTEC 604-8Hのタンジェリンフェイズプラグ

feisp

昨日の604-8Hの断線・・・実は断線だけではなくダイヤフラムとボビンまで外れていました。写真が無くてすみません。大きな問題はその断線でしたが、もう一つの問題タンジェリンフェーズプラグ!604-8Hの特徴的な高域の秘密である!しかし瞬間接着剤で取り付けてある為、取れる事も多々あり当社では必ずチェックを行うが・・・簡単に取れてしまう事が多い!辛うじて付いていても返送中に脱落する事もあるのです。これが外れると・・・?ビビルどころではなく!全く聴けないほどの音が!!!確認は必要です!

このユニットは604シリーズの中でアルニコマグネットを採用した最後のモデルであり、次の604-8Kはフェライトマグネットである。

604-8Hは改良されたネットワーク採用により、中・高域を独立して設定でき3ウェイに匹敵する使用が出来る。

ALTEC 604-8H

6048h 38cm

修理に入庫した荷物リストを確認していると別々のお客様名でアルテック604が???もしかしてリストの書き間違いでは?と思い確認してみると・・・確かにどちらもアルテック604に間違いない604-8Hと先日に引き続きまたも604E・・・同じユニットが続きますねぇ。この604-8H(写真左上左)はシリーズの中でも新しいモデルである。どちらもウレタンエッジでない為そんなに頻繁に修理に来るわけではないが今月計4代目の修理である。今回、高域に問題があるとの事でネットワークとセットで来た。状態を確認できたのは1台のツィーターの断線のようである。

PIONEER PW-63S

pw63s 70cm/35kg/fo15Hz/マグネットヨーク直径20cm

やはり昨日書いたように、ご兄弟のようです。写真下中央にあるようにソックリ!大きさはあまりにも違いますが血統は同じのようです。このユニットはオリンピックの年に発売されたそうで、全国で6台しか売っていないそうです!写真右上のようにフレームスポーク中腹にもダンパーがあり一般的なマグネット上にもダンパーありのダブルダンパーになっています。調整で着たのですが、左右の特性は揃っていましたしビビリやコスレも確認できず、これは問題はないんじゃ無いでしょか?

何が大変かって、ユニットが35kgと重く大きく、いつもの撮影用のスタジオのグレーの背景からはみ出すし、動かすと”ミシミシ”撮影台の床が抜けそうになるし、測定台の上に置くと重すぎたので、床に置いて測定するし。そういえばもう一台、ハザマの木箱入り超巨大スピーカーも順番待ちでした?!

PIONEER PM-12S

pm12s

型番から推測するとミッドレンジだと思われます。径を測り忘れ出荷したので正確なサイズもわかりませんがフレームネジ径は20cmくらいでしょうか。気合の入った大型マグネット。数年前に当社でエッジ交換した物がボイスコイルの切れで再び修理に着ました。私が着た時には既に断線修理は修理が完了し終わっていました。コーンを外したのであればガウスメーターで測定したかった!!!残念!ミッドレンジと言いながらフルレンジくらい鳴っています。後で気が付いたのですが、先日修理中スピーカーを並べて撮影した時に届いていた巨大スピーカー!木箱の前に置いてあった70cmユニットはこのユニットとメーカーエンブレムも作りもソックリ!もしかして兄弟シリーズ?明日にでもご紹介できれば・・・!

TANNOY HPD315

hpd315 30cm

急いで出荷した為ユニットの写真がありません。タンノイ同軸30cmユニットです、修理を完了し測定すると、ツィーターの特性が左右揃わない!個体差にしては大きすぎる2kHzから3kHzにかけて出ていない!(グラフ桃)しかしスィープ音にはコスレなど私の耳には感じない、通常個体差はもっと高域に見られ、コイルのコスレやゴミはスィープ中に周波数(ツィーターとしては)で異音などビリ付いた音がする。原因は私がクリーニング後の処理が不十分でサビ止め剤が微量に残っていました。その後の測定ではグラフ桃が緑1と緑2のように改善されました。ほんのささいな事で音には大きく影響します。出荷前に測定する事で問題が発覚する事は、あるのですが今回は開けるまでは何が起こっているのか予想も出来ませんでした。また1つ経験を重ねてしまいました。

JBL 2115
2115aa 20cm

コメント付き修理依頼!「このスピーカーがビビる!」との事でそのままの状態でまずはチェック!磁気ギャップのゴミによるものでは無さそう?これと言った違和感無し!念の為、磁気ギャップを掃除する為、コーンを外すと・・・原因発見!

上記写真のようにボイスコイルの端が部分的にバラけていました。確かにこれはビビリの原因になるでしょう!その後もう1台の方もチェックしてみると、磁気ギャップにサビが!どちらも問題でした。そして修理完了後に気付きました、コーンの重量測定を忘れた!以前あったLE8T-1やLE8Tといったいどう違うのか!!!残念。