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スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

EMI

EMI02

昨日のEMI DLS529に入っていた、アルニコユニットと別の修理で来たフェライトユニットを比較。

赤・・・アルニコマグネット
青・・・フェライトマグネット
上記のグラフのように両者の比較はアルニコマグネットは4Ω(赤)そしてフェライトマグネットは15Ω(青)です、本来は全体敵に約3dbほど15Ωのフェライトマグネット(青)の方が低くなっていました。今回は比較の為、そろえてあります。

EMI DLS529
emi01

EMIのモニタースピーカーを調整。

楕円のウーハーとコーンツィーターの組み合わせ。

まず、性能をチェックすると、グラフ桃になりましたが、箱とのミスマッチなのか低域にピークが見られる。

今度は密閉箱の状態ではなく背面を開放した状態で、測定するとピークも消え、低い所からフラットに出るようになりました。

どうも、この箱では容量が足りないようです。

Lowther PM6A & Goodmans AXIOM80

pm6aaxiom802

両者のコーン違いを比較してみました。

          PM6A    AXIOM80

コイル径     38mm    25mm

コーン径     156mm   202mm

Wコーン径    91mm    87mm

Lowtherのコーンの特徴はWコーンが大きい事です。上記のように、メインコーン156mmに対して91mmのWコーン、さらにWコーンの深さはメインコーンと同じだけあり、形状はストレートコーンです。

AXIOM80はコルゲーション付きのメインコーンに対しWコーンは形状がカーブドコーンになっている、コーンの深さはメインコーンの約2/3くらいです。

個性の強い両スピーカーは、まだまだ研究が必要なようです。

Lowther PM6A & Goodmans AXIOM80

pm6aaxiom80

赤・・・PM6A
青・・・AXIOM80
上記のように中高域にかけてPM6Aの方が能率が良い。これはAXIOM80のコーンにあります、コーンのコルゲーションにより中高域を出にくくしているからです。またグラフ青の5kHz付近の谷はダブルコーン特有の物です。

Acoustic Research AR3a

ar3a5

このスピーカーは古くなり高域が出なくなり「ツィーターが切れている」と思い込んでいる方も多いかも知れません。

アッテネーターを回しても高域が出ない方、ツィーターを疑う前にもう一度アッテネーターを確認してみて下さい。これまで書いたようにアッテネーターの接触不良で中高域が鳴らなくなります、アッテネーターのオーバーホールに自信の無い方にお勧めは、直結してしまう事です。

ミッドとハイをアッテネーターを使わず直結すれば、接触不良の心配はありません。

グラフ青はアッテネーターオーバーホール後、ミッドとハイをMAXの状態での特性です、上記のようにMAXの状態でフラットに出ているのであれば、アッテネーターを使用する必要が無いといえます。

Acoustic Research AR3a

ar3a5

アッテネーターのオーバーホール前と後とでは、高域がクリアーに出ているように思います。

そしてアコーステックエアーサスペンションの特徴的な低域はゆとりで、特にクラシックなどの重低音はシビレます。

JAZZも聴いてみたのですが、悪くは無いのですが、トップシンバルやハイハットシンバルの音がもう少し前に出て欲しい気がします。

クラシックには持って来いのスピーカーですね。

Acoustic Research AR3a

ar3a5

エッジの有無でバスレフの効果の違いがある事は以前書きましたが、密閉式も上記のように低域に大きな違いがあります。

青・・・エッジ有り

桃・・・エッジ無し

これもエッジの通気性による物で、このアコースティックエアーサスペンションではエッジ部から空気が漏れては本来の性能にはなりません。

密閉度の目安は、ウーハーのコーンをゆっくり奥まで指で押し、指を放した時にゆっくりコーンが戻れば、エッジの通気性はありませんが、早く戻るようであればエッジが劣化し空気が漏れている可能性があります。

ar3av

AR3aのアッテネーターは14.7Ωですが、一般的なアッテネーターには交換できません、交換する場合は普通のボリューム14~20Ωくらいの物で代替する事が出来ます。

このAR3aのアッテネーターは構造がシンプルで組み立て式になっています、写真右上の金属の爪を外すだけで簡単に外れオーバーホール出来ます。非常に簡単な構造ですので、ご自分でチャレンジしてみてはいかがでしょう。

ar3a3

更に詳しく、昨日のアッテネーターオーバーホールのポイント写真上の2枚がサビた状態です。

このアッテネーターは隙間も広く間から接点復活剤の注入も可能ですが、それだけでは全く意味がありません。完全に直すにはオーバーホールするしかありません。

昨日も書きました、接点に注意してサンドペーハーをかけます。写真右上の左右の接点の先端だけではなく山の全体を磨きます。そしてコイルの部分と止め具の表面、処理後に接点復活剤を全体に塗れば、サビ止め効果もあります。

Acoustic Research AR3a

ar3a

AR3aは名機だと思うのですが、このアッテネーターだけはがっかりしてしまいます。その欠陥ともいえるアッテネーターのガリの原因であるサビを取り除き復活させるポイントは次の通りです。

写真左上がメンテナンス前ですが、接点が見事にサビ接触不良だらけです。

重要なのは写真左上の左に接点が2箇所サンドペーパーで念入りにサビを落とし、次に同写真右のコイル状の接触面にも(コイルを止めてある金具も)サンドペーパーを、そしてその中央にある円盤状の接触面にも念入りにサンドペーパーをかけましょう。

最後に稼動部にグリスを付け滑らかな動きにする事で、元のギシギシした動きとは違う、滑らかな動きが戻り接触不良も改善されます。