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スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

センターが定まったら・・・

lesson5

①フレームの淵に沿って、爪を使ってエッジを角まで押し込みます。

②角までエッジが固定できれば、カッターナイフで慎重に切り落としていきます。(注意)カッターの刃は常に新品の刃を使用しますが、フレームが金属の為ちょっとでも切れ味が悪くなれば、即新しい刃にして作業を続けます。

刃の角度は、フレームに対して垂直ではなく、45度くらい傾けた方が、切り易いし仕上がりが綺麗になるでしょう。

職人の腕の見せ所!!

①のように綺麗なロール形状が出来たら・・・

lesson5

②にあるようにセンターキャップの周囲を①②③④の順で垂直に押し、コーンがセンターに収まっているか確認します。ズレがある場合は③へ・・・。

③どちらかによっている場合は写真のように部分的にエッジ・フレーム接着を剥がし、ほんの少しズラします。再度②の確認(均等になるまで)

④エッジロール形状部分をドライヤーで加熱し(約80℃)・・・

⑤加熱したエッジを手で押さえながら冷まします。(エッジ全体)


当社オリジナルエッジは約80℃で加熱しクセをつけながら冷ます事で形状を記憶します。

今日の工程の一番の問題は、センタリングですね。コーンは中央になければなりません。どちらかによっていたのでは、コーンがストロークするとコスレやノイズの原因になってしまいます。今回ご紹介した2231よりも2253の方が凄く簡単です!どちらもソックリなユニットですがダンパーが違います。2235はダンパーが硬く、ほぼ間違いなくセンターに収まっています。

lesson4

①エッジを切り抜いた後は、フレームのエッジ接着面は剥がさないようにしましょう。

②写真のようにエッジをコーンの裏側へ回します。

  この時、コーンの裏の両面テープとエッジ材が貼り付かないように作業します。

③コーンの中心にお皿を伏せ、水の入ったビンを置きコーンを沈み込むようにします。

  重さの目安は、ユニットによって異なりますが、

  ・38cmのユニットで2~3kgくらい

  ・20cmのユニットで1~2kgくらい

④コーンの淵を表と裏からよく押さえ、ここで両面テープを貼り付けていきます。

⑤重りのビンとお皿を取り、沈んだコーンを高さまで戻すと写真のようにロール形状が形成されます。


上記のプロセスによりエッジがロール形状を自然に形成するもので、プレス形成のように量産出来ない物や楕円や角型といった特殊形状には最適といえるでしょう。

Lesson 2 で貼った両面テープの背紙を剥がします。

lesson3

①当社のエッジ材をフレームに角まで貼り付けます。

②コンパスを使用しフレームの淵より中央に対ししるしをし、ユニットの中心を定めます。

③コーン紙の淵より約15mm内側に円を書きます。

④ ③で書いた線にしたがってハサミで切り抜きます。


  切り抜いた中抜き(⑤)の素材で小型の2121など修理することも出来ます。ちょっとお得です。

ここまでの注意点は、⑤の時、決してフレーム側のエッジを剥がさないで下さい。エッジとコーンのセンターが狂ってきます。当社のエッジはシート状です、エレタンエッジのようにプレス形成されているものではありません。明日御紹介する工程によりロール形状が形成されます。

・・・つづく

フレームに残ったウレタンエッジを落とし、削り落とした面をシンナーでふき取ります。

lesson2

①コーン紙の裏に残ったウレタンエッジも 同様にカッターナイフで削り落としシンナーでふき取ります。

②③フデで下地剤を塗ります。

④⑤ピンセットを使い写真のようにキット付属の両面テープを切り分け貼ります。


開業当時ドクターQ氏はこの下地剤・後で出てくる接着剤・両面テープを各メーカーからサンプルを取り寄せ、テストを繰り返し素材を採用しました。

下地剤はキットに付属していますが、手近なところで木工用ボンドで代用出来ます。両面テープも市販の物で代用してください。

海外製のウレタンエッジキットでは全てを接着剤で行うため、当社のような両面テープは使わないようです。


準備するもの書き忘れ、ウエス・シンナー・フデ(下地用)

ありがとうございます、おかげさまでアクセス1000件を突破しました!感謝の気持ちをこめて。「特集、エッジ交換修理初公開」について書いてみます。

kit000

写真左上、修理に使用する道具(準備する物)

  ピンセット、カッターナイフ、はさみ、コンパス。

  写真には写し忘れましたが、空き瓶、お皿、ドライヤー


写真大、当社オリジナルエッジ修理キットの内容。

  オリジナルエッジ材(黒)、注油器(青)、接着剤(赤いふた)、下地剤(赤いふた)、両面テープ(白)


当社では場合、オリジナルエッジ素材を基本的に使っていますが、お客様の希望によりウレタンエッジを使用することもあります、ウレタンエッジの場合でもユニットのクリーニングや下準備などは同じです。


Lesson 1

まずは古いウレタンエッジを落としフレームを掃除しましょう!JBL 2231を例にご紹介しましょう。

kit01

左上・・・押さえのスポンジを外し

右上・・・カッターナイフを使いウレタンエッジを削ぎ落とします。

左下・・・フレーム写真のようになるまで綺麗にします。

表面が凸凹していると、新しいエッジが付きにくくなるので丁寧に!またカッターを使う時に誤ってコーンやセンターキャップをキズつけないようにしましょう。

右下・・・写真はJBL LE14A、一般の方では難しいユニット例!写真で見てわかるようにフレームのエッジの取り付け幅が2mmくらいしかない。


Lesson 2 へ続く

Peerlessのミッドレンジです。

peerlessmid

前々からご紹介している、DENONのSC-102~107に使われているユニットで箱入りのユニットはPeerlessとは入っていないのですが、メーカーに修理に出すかパーツとしてユニットを取り寄せると上記のようなPeerlessのエンブレム付きで帰ってくる。写真は初期の物で、後期にはウレタンエッジではなくゴムエッジを採用し、・・・たしかコーンも紙ではなくポリプロピレンになっていたと思います。


おかげさまでもうすぐ1000件アクセス突破しそうです。1000件を記念して「特集エッジ交換作業工程を初公開!!」を予定しております。お楽しみに・・・。

オーラトーン SUPER CUBE TWO WAY と JBL Control Pro 3 比較

2way-vs-cl3

赤・・・AURATONE SUPER CUBE TWO WAY

青・・・JBL Control Pro 3

どちらも特性的にはフラットで優秀。でも音色は・・・アーラトーンの方はコーンがポリプロピレンの為か音が鈍いような・・・気がする。

オーラトーンに付いている、ツィーターはどうもJBL Control 1に付いている物と同じようである。今Control 1が無いのが残念!

また、先日ご紹介した旧オーラトーンが箱入りであれば比べたかったのですが、どうもこの2wayとは全く別物ですね。

JENSENとばかり思っていたのですが、どうもはっきりしません。メーカー不明!

brand-feeld30d

始め簡単にテストしたところ、音が出ず。フィールドコイルの切れかと思ったのですが、端子を確認してみると、書いてあるのと接続が異なっていたようで、最終的に問題はビリ付き音。

原因はコーン中央の蝶ダンパーにあり、センターのズレからくるものでした。特性表の通り高域は出ていませんが、見ての通りウーハーなので、優等生といえるでしょう!測定音を聞いていると、もう少し高域が出ている気がしたのですが、実際はコーンのコルゲーションにより高域は押さえられているようです。

お待たせいたしました。

sonyapm200a003d

右の写真はコーンがアルミハニカムになっているのがわかると思います。このコーンとアルミハニカムですが角のあたりが4cmくらい剥離していたのです。もちろん音に影響するのでエッジ装着前に修正したのですが、これも経年変化の一つでしょう!確かSONYのこのシリーズには、上に50万円と100万円クラスでアルニコマグネットになった物と、もう少し安くてマグネットが少ないタイプがあったように思います。当社に修理がくるのは、このモデル以上ですね、年に数セットくらいしか来ないですけど、全てのタイプ修理したことはありますね。