26日、モーグルの上村愛子選手が引退を発表しました。
ソチ五輪後には引退するのだろうとわかってはいましたが、やはり寂しい。長きに渡ってモーグル界を牽引し、スキーフリースタイル・モーグルという競技を世に知らしめた大功労者です。
長野・ソルトレイク・トリノ・バンクーバー・ソチの五輪5大会に出場。順位は7位・6位・5位・4位・4位。5大会全てに入賞し続けると言う素晴らしい成績を収めてきました。
そして、2007~08シーズンのワールドカップでは、日本人初の総合優勝。この時は、参戦する有力選手達に「アイコが滑るとコースが簡単に見えてしまう」と言わしめるほど。圧倒的に美しく安定したターンを見せつけてきました。
バンクーバー後、1年間の休養を経て望んだソチ五輪。誰もがジャッジに不信を持ちました。逆に言えば、上村の滑りはそれほど完璧で速かった。
私としても、上村がメダルを逃した理由は『ジャッジの観点が変わった』、意外に無いと思っています。ジャッジ競技の進化であり問題点でもある理由で得られなかったメダル。
事実、スキーをやっている者なら誰でもわかるバンクーバーよりも遙かに素晴らしい滑り。本人も納得の滑りだったにもかかわらず、ターン点は『バンクーバー→12.9点、ソチ→10.6点』と大きく下げています。
ジャッジの評価がキレとスピードからスライドと安定に変わった。ジャッジ競技の特性であり、仕方のないことです。
ファンの目に強烈に焼き付いた鮮烈な滑りは、参加最年長でありながら最速という素晴らしい結果を残しました。
27日の全日本モーグルは、まさに有終の美と言うべき優勝を飾りました。
映像を見ましたが、ソチの結果などモノともしないカーイングターンです。世界でも上村にしかできない鋭いキレは健在。美しく切れていくターンは、安定志向のスライドターンでなくても、技術力を上げれば軸は安定することを証明しています。
最後まで上村らしさを貫いたターンでの優勝。これ以上の有終の美は無いでしょう。
上村の競技生活は、スキーが好きな人々の記憶に残るものでした。
トレーニングが辛く、目的意識も薄れて涙したこともありました。それでも自分を律し、挑戦し続けました。その結果、上村の後ろには多くの後輩選手が育っています。
彼女の最も大きな貢献は、その背中が次世代を作りあげたことだと思います。
全日本モーグル終了後の上村は、最高の愛子スマイルでした。
仲間達に胴上げされる姿を見て、思わず涙があふれました。
きっと今後もスキー界の牽引に力を果たしてくれるものと信じています。まずは体と心をゆっくり休め、楽しくスキーに向き合ってくれればと思います。
本当にお疲れ様でした。

ま、そりゃそうですね。




今のところ39号線全線開通の目途は立っていないようです。よほど地吹雪がひどいんでしょう。