もう私も若者と呼べる歳ではございませんので
「最近の若いのは・・・」という考えが出てきます。
現代のマーケティングにおいて、
若者、とりわけ20代以下の男子は
ターゲットとしてあまり重要視されていないと言われています。
物欲はあまりなく、
彼女もつくらず、つくってもワリカンデートが常套。
クルマも乗らず、お酒も飲まず、タバコも吸わず
服はユニクロ、GUや海外のファストファッション。
食事は短時間で効率的に済ませることを好み、
旅行やスポーツもたしなむ程度で、あまり無理はせず、
ローンを嫌がり、基本的には収入からいくらか貯金にまわす。
もちろんすべてがこのような男子ばかりではありませんが、
私の周りの若者もこんな感じのが増えた気がします。
消費という観点だけで考えてみると
今のスタンダードな暮らしは驚くほどコスパが良く、
何か今すぐに欲しいって感覚を鈍らせているということが
あるのは事実です。
食事にしても、衣服にしても、
交通インフラや通信手段、
娯楽や趣味の世界においても
限りなく安価なモノがゴロゴロありますし、
一昔前にくらべて、安かろう悪かろうといったモノも
あからさまなには無くなってきた気がします。
市場原理として、淘汰されていった結果、
ある一定以上のクオリティの供給だけが残った上で、
それ以上の需要が無いといった状況なわけです。
そんな中、こういった若者たちが消費の原動力としてることとしては、
自分のコミュニティの中で認められることが挙げられます。
一昔前の、学校のクラスや職場、家族や友達関係といってものにとどまらず、デジタルネイティブである彼らは、インターネット、SNSの世界に広がるネットワークの中で、自分のアイデンティティを形成するための「体験」にお金を使います。
食事や旅行、娯楽などにおいても、それそのもののクオリティよりも、
インスタ映えするか、フォトジェニックかどうかの方が
優先順位が高くなったりします。
加えて、エコやリサイクルなどの意識、英語やプラグラムなどの教養、
マナーや身だしなみなどにも関心が高く、
あながち消費そのものをしないという訳では無いということです。
ただし、幼いころから合理的で効率的なことが正しいと教えられているため、瞬間的に情報をインターネットで調べ、もっとも効率的の良い方法で購入する”消費行動”を取ります。
今の小学生以下の子供たちは、デジタルネイティブよりさらにすすんで、ソーシャルネットワークネイティブになってきます。
デジタル上での双方向のコミュニケーションがふつうの状態になり、
その世界で消費行動をすることが一般的になってくることが予想されます。
モノやサービスの提供の仕方も
そういった時代にあわせて、変化していくことが間違いありません。
参考になりましたら幸いです。
いろいろな
サイン・ディスプレイあつかってます。