飲食店やサービス業全般において、生活者の目線での一つの価値基準として
”リラックス”という基準があります。
一般的には”くつろぐ”っていうイメージとなりますが、いわゆるアットホーム的なものと違う視点でのくつろぎを求めているってことが多いように思います。
当たり前ですが、家で体験できないことを、その空間で味わうことに対して
お客様は対価を払います。
たとえリラックス、くつろぎってことに対しても、価値として見出していただけるレベルのものを提供する必要があるってわけです。
よく持ち込まれる視点として、「お客様との距離感」ってのがあります。
これは業種によっては様々なので、はっきりとした手法をここで論ずることはできませんが、
標準的に共通することってのは結構多い気がします。
なれなれしくし過ぎるってのはやっぱりあんまりよくなくて、
一定の距離感を保つってことは、ビジネスの上では必要なことです。
もう一つ、こちらも様々な業種に共通することとして
「笑い」「ユーモア」はやっぱりリラックスにつながるってこと。
ある寿司屋の名店では、一見さん、特に若い方がすこし背伸びしてご来店された時なんかはベテランがあえて担当をして、ジョークなんかを交えながら、まずはリラックスしてもらうそう。
どれだけ高級な食材、サービスを提供しようとも、緊張してる状態ではその価値は半減してしまうので、まずはいつものノーマルな状態になって頂くってことに労力を注ぐわけです。
人のサービスだけでなくても、空間演出においてもこのユーモアは効果がありそうです。
インテリアのしつらいの中にすこしズラしを入れてみる、壁を小人の人形が登っていたり、
度合いの調整は大事ですが、ちょっと「クスっ」てなるような演出はやっぱり気楽な気分になるのは間違いありません。
まずはお客様にリラックスしてもらうって視線。
一度考えてみてください。
参考になりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。