ひとがらで勝負する技術的サービス業 | SP館のブログ 空間づくりのおてつだい

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サービス業が商売の主流になってきてることは言わずもがなですが、その中でも、商品的にサービスを売るタイプと技術的なものを売るタイプに大きく分けることができます。

前者は保険や旅行代理店など。交通機関なんかも大きく分ければ入りますね。
時間や距離などの数値化できる指標で、料金が客観的に決められる「商品」を売ってるところです。

後者は美容関係マッサージ店教育関連医療関係もこちらに入ってきます。
こちらは人に依存する部分が大きいところ。最低限の価格設定は業界ごとに決まっているところが多いですが、人の個性や人間性で差別化してくことになります。

両方の側面とも伸び代がありますが、特に後者に関しては技術的な習得のしくみはわりと体系化してて、いわゆる「手に職」の業種が多いので、就労者が今後ますます増える可能性が高いです。
加えて、健康、教育、医療といった分野も時代背景として今後発展するのは間違いありません。



◼︎人間性を出すということ

合理的に考えると、人間性ってのはあまり出さない方が良しとされてた時代もありました。
バイトが多い業務形態のところなんかでは、ある一定のクオリティを維持するために教育に注力するなら、逆にオペレーションを超簡素化してシンプルでローコストを目指しました。
結果、安価でまずまずのサービスが受けられるところがたくさんでき、そのようなレベルが一般化してくることになります。

そうなると、やっぱり少し高い値段を出してもいいサービスを受けたいって人たちが出てきますね。

個人的には床屋、美容院なんかは結構こういう想いが強い人が多いのではと思います。
髪はかならず伸びるので、定期的に行かなくてはいけませんし、ある一定時間はおしゃべりをしなくてはいけない状況になります。
このおしゃべりって、気が合わない人とするとなるとつらいですよね・・・。
割り切って、最近増えた1000円カットで流れ作業的にやってもらうって方は、あえてこの煩わしさをさけるってこともある気がします。

以前、結構大きめのサロン(オシャレな床屋さんです)のディレクターさんとお話する機会がありました。この方、服装や髪型は非常にハデなんですが、話が異常に知的でした。日経新聞毎日読んでるそうです。見た目で判断するのはダメだと思ってましたが、本当にデキるサービス業の人はあらゆる側面の話を合わせられるようにしてるんだなと感じました。



■これからのこういったサービス業

と言っても、お店やサービスを選んでもらう段階では、こういった人間性ってのを未知のお客様に知ってもらう努力は必要です。

当社で扱ってるサインや看板はそのお手伝いができるものになりますが、今までのいわゆる「看板」としての側面だけではそのようなことは表現できません。

最近増えてる手法としては、いわゆる「顔見せ」。
ダイレクトメールなんかの世界でも多いですが、写真だとちょっと直接すぎるんでイラストやグラフィックなんかにしたりしてぼやかしたりって手法はよく見ますね。
教育機関や医療関係などでは、自分や身内がサービスを受けることが具体的にイメージできて、安心感があるってのがポイントですね。

もうひとつ、特に医療関係に多い気がしますが、色だと暖色系やパステルカラー、デザイン的にもすこし柔らかい印象のものを意図的に使うこと。
単純に目立たせるって目的ならば原色やデザインもとんがったものを使った方が効果はあります。それでも安心感ってことを重視して、表現しているところが多くなってきてます。


アイキャッチで強引に惹きつけるのでなく、安心感で惹きつけること。
こういう業種に共通することとしては、一回気に入ったらあんまり浮気しないこと。
最初の印象が大事なんですね。


参考になりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。