紙、素材の世界〜ポスターやタペストリーの材料として | SP館のブログ 空間づくりのおてつだい

SP館のブログ 空間づくりのおてつだい

メーカーの運営する サイン・ディスプレイ/店舗用品のオンラインショップ SP館。
お店づくり、オフィス環境づくりなどの
「空間づくり」に役立つあたらしい情報や日々のちょっとした発見を情報として発信していきます。

オンラインショップで扱う
サイン、看板・ディスプレイに情報を
掲示するためのポスターなど。

制作する際に、
紙などの様々な素材を使用しています。

先日の樹脂のエントリーと同じく、
最終的にこちらも専門の印刷屋さんや、出力業者様のノウハウが必要となる仕事となります。
発色耐候性コストなどそれぞれの特性があります。

このエントリーでは、まずは基礎。
プロに相談する上で知っとくと便利なレベルでの情報を整理してみます。




◼️サイン・ディスプレイの世界の印刷

印刷の技術のスタートは、活版印刷。
版を作って繰り返し印刷する技術です。

時代が流れ、コンピュータなどで作ったデザインを使い、機械から直接インクを吹き付けて素材に印刷する技術が発達してきます。

インクジェットプリントとして一般家庭に普及し、写真年賀状など、一枚だけ印刷するといったことが簡単にできるようになりました。昔は年賀状はプリントごっこでしたね。

商業、広告の分野では大型のインクジェットプリンタの開発、普及がすすみ、
素材もそれに伴い新しいものが生まれていくことになります。

出力プリンターによって、クオリティはもちろん、作業時間トータルコストなどにも影響してくるため、業者様は設備投資として、こだわりを持って使ってらっしゃる方が多いです。皆さんに聞くと、自分のとこのが一番いいとおっしゃいます^_^




◼️素材の種類

紙から樹脂由来の厚手の素材まで。

メーカーの固有名もありますが、一般的に通ってるわかりやすい名称でいきますのでご了承ください。
あくまで、わかりやすい表現で行きますので、専門業者の方はお手柔らかに見てください。


基本的に白色が強く、
インクジェットプリンタのインク
染料系、顔料系ともにのりやすく、
当社の商品と関わりあるくくり
での分類とします。




まずはいわゆる
ポスターなどの印刷に。


光沢紙
表面にツヤがあり、木材パルプ原料でつくられた素材。ツヤの調整で発色がコントロールでき、写真用紙アート専門の紙など、各種メーカーよりリリースされてます。



マット紙
光沢紙と反対に表面がつや消しマットのもの。

この辺りの紙は厚さがあるものを使う場合もありますが、ラミネート加工を施して、耐久性を持たせるケースが多いです。
屋内用でも腰が出て、ポスターなんかはしっかりします。



そこでもともとラミネートをかけた紙なんてのも出てきます。



合成紙
大きく分けると二つ。
紙にラミネートかけたタイプと、
原料そのものが樹脂のタイプ

二つとも、紙単体に比べれば耐候性はもとより、柔らかさ発色をコントロールしやすくなります。
原料そのものが樹脂のタイプだと、
株式会社ユポ・コーポレーションのユポがメジャーで一般的な名称でも通ってます。



フィルム系
当社商品に関連するインクジェット用素材ですと、バックライトフィルムです。
電飾看板や行灯看板に使用する素材です。
表面に印刷するための「表打ち」
(利点として、ライトがついてなくてもデザインの発色がいい。)
裏面に印刷するための「裏打ち」
(利点として、掲示面の光沢が良く、耐候性が出る)
の二種類があります。





クロス系

一般的によく使われてる呼び名で、
当社商品と関連性のあるものをご紹介。


ポンジクロス
薄手のポリエステル製クロス生地。
特性を活かして風を通すのと耐水性に優れてるので、のぼりの素材としてよく使われてます。コンビニとかにあるやつです。
バナーの素材でも使用されますが、素材が透けてるんで色は白っぽく抜けます。


トロマット
ポリエステル製のやや厚めの素材。
軽くて折りたたんでもシワになりにくいので、持ち運び用のバナー用として活用されてます。
次のターポリン生地に比べると、やや耐候性が悪いので、短期期間のキャンペーンや一時使用で懸垂幕なんかにも使われたりします。



クロス系よりさらにハードな素材として。

ターポリン
丈夫で安価なビニール製のテント生地
トロマットとともに、懸垂幕や横断幕に主に使用されます。
素材面がフラットでインクのノリも良く、発色もキレイなんで、大型のアド広告にも使用されます。
通常のものだと風をもろに受けるんで、メッシュターポリンといった風を通すものも。



ここで紹介してるのは本当にごく一部。
表面の質感なんかは本当にたくさんあり、日本古来の和紙を模した素材ではワーロンというブランド(壁紙素材がメイン)や、トロマットのような材質で、光沢があり雪のように白いスエードというクロス材も、ディスプレイの世界ではよく使われてます。新しいものも日々誕生してます。

このあたりも、
知識を覚えるのでなく、
こんな違いがあるんだくらいで十分です。

樹脂とおなじく、当社の協力業者様に
素材やインクジェットプリントの
ブレーンがおります。
印刷に関してのご要望やご質問に対して、最善の方法をとらせていただけますので、お気軽にご相談ください。






参考になりましたら幸いです。


いろいろな
サイン・ディスプレイあつかってます。