白い犬を飼ってたんだよ。人懐こくて、かしこい犬だった。
名前は、ポチ。
小犬の頃は毎日抱いて寝てたな。
タマネギ君は、どこに行くにも一緒で、とても可愛がっていたんだ。
ポチと会話をしたいって、バウリンガルも買った。
おいしいと思ったものは、もちろんポチにもあたえて一緒に食べていた。
おやつにコーヒー牛乳が美味しいと思えばいっしょに飲んで、
チョコレートが美味しいと思えば、半分こにして食べた。
特に、玉葱を食べると血がサラサラになって体にいいからって、
煮込んだオニオンスープをドッグフードにたくさんかけて食べさせたんだ。
人間にいい物は、犬にだっていいに決まってる。
でも、これが大きな間違いだったんだ。
ポチは苦しみだした。
ふつうじゃない。
タマネギ君は、驚いてポチを動物病院に連れて行ったんだ。
お医者さんは言った。
「きみ、タマネギ食べさせた?これは、タマネギ中毒だね」
「タマネギ中毒!?」
「犬にネギ類は決して与えてはいけないんだよ」
犬にあたえてはいけない食べ物
●赤血球を破壊して、中毒死を起こすことがあります。
×ねぎ
×タマネギ
×ニラ
×にんにく
●カフェインが入った物は中毒死することがあります。
×チョコレート
×コーヒー
×紅茶
×お茶
×コーラ
●トキソプラズマ症になる場合があります。
生の豚肉
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ポチは苦しんでいる。
オレのせいだ。
オレは、何でもポチにあたえていた!
タマネギも、カフェインの入ったコーヒー牛乳も、チョコレートも、全部、全部!
犬を飼うのに、そんなことも知らなかったなんて・・・・・・
ごめん。ポチ、ごめん!!
ああ、オレのバカ!!バカバカバカ!!
ポチが、キュウン、と何か言った。
そして、かすかにしっぽを振った。
「ポチ!ポチ!」
それから静かに頭を落として、ポチは二度と動くことはなかった。
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