魂が喜ぶことをする(読書普及協会メルマガ第236号) | 日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

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選りすぐりの日本酒や元気の素・甘酒で、疲れた心を休めてほしい。。。そんな願いを込めて2018年12月にオープンしました。
まだまだ赤ちゃんの店なので、皆さまから育てていただけるとありがたいです。

今週の水曜日は、読書普及協会のメルマガの当番でした。

転載しますので、ぜひお読みください。

絵本のご紹介です。

 

みなさま、おげんきですか~?
さて、読書普及協会公認メルマガも、早やくも236号ですよ~
今週はsoyumiさんで~す。お楽しみくださいませ~!
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1■【今週の読書道☆魂が喜ぶことをしよう】

最近、絵を描いている時間が増えました。
もともと、小さいころから絵を描くことが一番好きでした。
実をいうと、本を読むことよりも絵を描くことの方が好きなのです。
一番好きなことなのに、自分には才能がないからとか、
絵の上手な人に見られると恥ずかしいからとか、
そんなどうでもいいようなことを考えてしまって、
今まで必要な時以外はほとんど描かずにいました。
子育ても終わって、仕事もやめて、おばあちゃんになって何もすることがなくなったら、
ゆっくり絵を描こうかと思っていましたが、
50過ぎると老眼がひどくなって小さなものが見えなくなるし、
感覚は鈍るし、記憶力は弱くなるし、体力も集中力も続かない。
やっぱり、やりたいと思ったことはその時にやるのがベストなんですよね。
今は、老眼鏡をかけながら、感動したものや愛するものを感じたままに描いています。
これが、とてもいい心の洗濯になっているんです。

*

今日の本の紹介は、もっとまじめで難しい本にしようとさっきまで思ってたんです。
でもね、私の絵好きを知っていただきたいから、
今回は美しい絵本を何冊か紹介することにします。



ほるぷ出版
エロール・ル・ルカイン絵 やがわすみこ訳
『いばらひめ』

 

 

このいばらひめは、グリムの原作に忠実に書かれています。
お姫様が誕生してお祝いの宴をしたとき、13人の仙女のうちの一人が招かれなかったのは、
食器が12組しかなかったからなんですって。
国中が100年も眠らされたのは、そんなちっぽけなことで
恨みをかっちゃったからなんですね。
 

この絵本の絵は、1ページ1ページが、まるで美術館の宗教画のようです。
繊細で色彩豊かで幻想的で、ずっと眺めているとその世界に吸い込まれていきます。


ブロンズ新社
ピョートル・チャイコフスキー原作 リスベート・ツヴェルガー文・絵 池田香代子訳
『白鳥の湖』

 

白鳥の湖 白鳥の湖
1,620円
Amazon

 

こちらの『白鳥の湖』も、実は原作に忠実なのです。
バレエで人気のある『白鳥の湖』は悲劇で終わりますが、
これはチャイコフスキーの死後、弟が書き換えたためなんだとか。
原作では、チャイコフスキーは、悪に対する愛の勝利をうたいあげていました。
作者はそんなチャイコフスキーの気持ちを汲んで、
最後にハッピーエンドの1ページを加えています。
 

こちらの美しい絵は、シンプルで洗練されています。
文章の上に、その場面の曲の楽譜も描いてあり、
お話というより1ページ全体を絵画として楽しめるような絵本です。



福音館書店
長谷川摂子 文 矢間芳子 絵
『さくら』

 

 

私は小学1年生のころ、島根県に住んでいました。
その時に一番仲の良かった友人と、数年前にFacebookで再会し、
その彼女が送ってくれた絵本がこれです。
作者の長谷川摂子さんも島根県出身だそうで、私にとってはご縁の深い絵本です。
これは、ソメイヨシノの1年を、ソメイヨシノ自身が語っているお話です。
桜の花が散り、新しい芽が芽吹き、虫に葉や樹液を与え、
そして葉が散り、また花を咲かせる。
ため息が出るほど美しく繊細で写実的な絵と共に、力強い自然の命を感じる絵本です。

 

 

3冊に共通するのは、圧倒的な絵の美しさ。
これはぜひ、大人の絵本コレクションに加えていただきたいと思います。


春は私が大好きな希望の季節。
私はこれから、下手だろうが何と言われようが、
小さいころから一番好きだった絵をどんどん描いていくことに決めました。

皆さまもぜひ、好きだと感じることは我慢せず、どんどん行動に移して、
魂を喜ばせてください。

 

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オーストラリアで見た風景とオーストラリアワイン