我の世界から離れる | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

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人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

私たちは世界のあらゆるものに我をつけ、これはこういうものだと決めつけます。

そして、一度、自分の中で固定して見ると、それがいつまでも続いてゆくと思っています。

でも、どんなに自分の中で固定しても、現実には時間が流れている。だから、自分の思っている物と、現実と物との間にはズレが出てきます。

この自分の思っている世界と現実との間にズレが起きると、私たちは不安になり、現実を否定して、今度は全部思い通りにならないのだと思うようになります。

ちょうどオセロの白が黒に変わるように、私たちは自分の思いと違うだけで、肯定的に見ていた世界が一気に否定的に変わるのです。

それは現実を否定することで、自分の思いの世界が世界が崩れずに済む。

間違っているのは現実の方だと思うことで、自分の中だけで変わらない世界でいることができるのです。

私たちはそれほど、変わらない世界を求めています。それは変わらないことにしなておかなければ不安なんです。

我は世界を固定する。それは実際はすべては消えゆく世界の中で、何か間違いのないものがあるのだと思えるからです。

私たちは我をつけて世界を固定することで、自分の人生は意味のあるものにしたいのです。

でも、現実は、すべては失われる世界。すべては借り物であり、自分のものになるものは何一つない世界の中で、今まで自分の求めてきたものは意味の無いものなのです。

それに気づいた時、私たちは自分の生き方が変わります。失うものを求める人生から、何が人生にとって意味があることか、何が残るか、考えるようになります。

そして、残りの人生を意味のあるものにしようとします。

ただ価値のあるものを求めるのではなく、本当に自分にとって何が大切なのかを考え、大切なものの為に時間をかけるようになります。

そこから本当の人生が始まるのです。