人はなぜ死んだら地獄に堕ちるのか?
それは仏教では、殺生という罪悪によって地獄へ堕ちると教えられます。
では、殺生とは何か?
世の中では、殺生とは生き物を殺すことだと思っていますが、殺生とは、生き物を殺すことではなく、自分は正しい所に立って、悪いものを否定したり、相手は悪いことをしたから、傷つけてもいいんだと思うことが殺生です。
仏教の教えから言えば、相手がどんなに悪人であっても傷つけていい人はいません。
もし傷つけたならば、謝らなければなりません。
でも、私たちは悪いことをした人を責めることは良いことだと思っています。
そして、その人が責められたことで傷ついたとしても、その人が悪いことをしたことが悪いのだと思って、その人の自業自得だと思っています。
しかし、仏教では、そういう心を殺生と言い、そういう風に思うから、死後地獄に堕ちなければならないと教えられます。
地獄は悪いことをするから堕ちるのではない、悪い人を責めるから堕ちるのだということを心に刻むことが大切なんだと思いました。