何の為に生まれて、何をして生きるのか?
人間にとって最大の問題であり、その答えを知る為に私たちは生まれてきたと言えます。
でも、多くの人は自分は何の為に生まれてきたのかと考えることはしません。
それは私たちはすでに生きる目的を持っているからです。
それは何か?
それは価値のあるものを一つでも手に入れて、それによって価値のある人間になることです。
人は必ず死んでいかなければなりません。
でも、人生を通して価値のある人間になれたならば、私たちは満足して死んでゆけると思っています。
だから、私たちは生きてきた分だけ、価値のある人間になりたいと思っているし、どんなに生きても、価値のある存在になれないとしたら、私たちは生きていること自体、意味がないと思って、生きることに絶望します。
それほど、私たちにとって価値は大事なものであり、無意識のうちに価値のある人間になりたいと思って生きています。
しかし、生きている時に、どんなに価値のあるものを手に入れても、死んでゆく時には何一つ持ってゆくことはできません。
それは価値のある人間と思っていた自分が価値のない存在になる時でもあります。
それをそのまま受け止めたならば、私たちが今まで生きてきたことは、すべて無駄なことだったとなります。
私たちは死んで置いてゆくと分からないから、無駄なことが無駄なことが分からず、生きています。
そして、自分の人生は意味があるのだと無意識に思っているので、何も考えずに生きています。
でも、その人生は無駄で終わる。
そのことに生きている間に気づいた人が、私は何の為に生きているのだろうかと思うようになるのです。
なぜ生きるのか?
それはすべての人にとって大事なことなのに、それをみんな考えることなく、人生が終わってしまうのですね。