人生を真面目に生きるとは、現実を見つめて、それを通して、見える自分の心を深く見つめることだと思います。
そこで見える自分の心とは、大抵の場合、見たくない都合の悪い醜い自分。
そして、考えてみたら、私たちは、薄々、自分の中に醜い自分がありながら、その自分と向き合うことから逃げて、何か楽しいことはないかと現実を誤魔化すことばかりに時間を費やしてきました。
でも、そうしている間に、あっという間に十年、二十年と時間が過ぎて、自分の心は何も変わらず、歳を取ってしまったことだけが知らされます。
だからこそ、このまま自分の心と向き合わなければ、何も変わらないまま、人生が終わってしまう。それは余りにも悲しいことだと思って、見たくないけど、自分の心を深く見つめるようになります。
死は誰にでもやってくる。だからこそ、残りの人生でやらなければならないことは、自分の心を深く見つめること。
そして、醜い自分を受け入れること。
それこそ、死ぬまで私たちがやらなければならないことなのです。