人は癌とかにかかり、もう長くないと知らされると、我が崩れてゆく。そうなると、しっかりしていた人も、まるで子供のような感情になる。
それを見て、そばにいる人はこんなにもなってしまうのかと思うものです。
そして、自分の心の中から、次々と思いが吹き上がって、自分の頭がゴチャゴチャになり、自分の頭が狂ってしまったと思うものです。
人生死を目の前にして、やることは自分の心の精算です。吹き上がる様々な思いを書き出す。そして、心が空っぽになるむで、書き続ける。そして、書いたものを読み直し、自分は自分に対して、何をして欲しいのかを知る。
そして、それを残された時間でやってゆく。
人は穏やかに死んでゆきたいと思ったら、心の精算をしなければならない。
自分の心の傷を全部吐き出して、癒す。
そうしなければ、吹き上がる思いに飲み込まれ、夢とも現実とも分からない状態になってしまうのです。