人間死ぬとこの世界が夢と消えてゆく。それは足元の大地が崩れ去るようなもの。そんな不安定な心で存在し続けるものが死後。
私たちはこの現実世界がもう間違いのない世界だと思っているから、死後の不安定な世界に耐えられず、安定を求めて、自分や他人を悪者にして責めることで、自分を善人に立ち、安定させようとする。
しかし、責めているものは、自分であれ、他人であれ、自分の心が生み出しための。だから、自分。
自分を責めれば、自分は苦しむ。
だから、死後は苦しみの世界となる。
それは死後は苦しい世界が待っているから、苦しむのではない。自分で自分を責めずにはおれないから苦しむ。
人は地獄を恐れるが、地獄とは自分が生み出した世界。
だから、自分の手によって地獄が生み出される。
それはこの現実世界に安心して、その世界が間違いないと思うことから、生み出される。
安定から不安定へ。そして、責めることで安定しようとするから生み出される。
生きている時に現実世界からのとらわれを離れない限り、人は死後苦しまなければならないのです。