人生苦しみが無くなると、そこには幸せが待っているのではなくて、何もない時間が待っています。
これと言って、苦しいこともないが、何かやって楽しい訳でもない。昔あったようなワクワクすることも、面白いと楽しくなることもなく、これと言ってやることも無くなります。
昔だったら、お金が儲かると聞いたら、飛びついて、無我夢中でのめり込んでいただろうことも、ワクワクすることなく、心は静まったまま。
私は何もすることがないから、寝て時間を過ごすこともありました。
きっと何もない時間を感じたくなくて、人生を早送りしたかったのだと思います。
でも、幸せになる為には、この何もない時間になれることが大切なんだと思います。
それは振り返ってみると、何もない時間を感じると、すぐに欲に走り、楽しくしようとしても、つまらないと止めてしまう。そうやって、いつも楽しいことを探し続けていたと思います。
それで分かったのです。人生欲に振り回されても、何も人生は変わらず、ただ歳を取ってしまうだけなんだということを。
そこから、初めてちゃんと生きよう。人生は限られているから、前を向いて、ちゃんと時間を使ってゆきたいと思うようになりました。
人生は何もない訳では無い。何もないと感じるのは、今までの欲に振り回される生き方をしてきたからであり、ちゃんと向き合えば、やらなければならないことがある。
それは自分の心を成長させることです。
人生とは心を成長させる為にある。
いつも自分の心を見つめ、今までの心のあり方を反省し、これからどんな思いで生きてゆくのか。
心を見つめたら、やるべきことはたくさんある。そして、それが死を前提として生きる上で、一番前向きな生き方なんだと思います。
幸せはこの心から温かい思いを起こし続けてゆくこと。そう胸に刻み、前を向いて生きてゆきたいなと思いました。