私たちはなぜ苦しみから離れることができないのか?
それは真実を知らないからです。
真実を知らないから、この世界を誤って見てしまい、それに執着して、現実に自分の思いと違うことが起きる度ごとに、苦しまなければならないのです。
例えば、真実から言えば、すべてのものは無常なのに、自分の目の前の人は無常ではないと思っています。
だから、突然の無常がやってきて、別れてしまうと、なぜ私がこんな目に遭わなければならないと嘆くのです。
でも、それは別れがあったことがおかしいのではなく、無常があるのがこの世界であると知らなかったから苦しんでいるのです。
この世界の真実を正しく知ることで、それがどんなに都合の悪いことであったとしても、受け止め、迷った自分の思いを正し、正しい智慧を持つことができるのです。
私たちは正しい智慧を持つことで、苦しみから離れ、穏やかな心で生きてゆくことができるのです。