私は間違っていた | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

親鸞聖人が関東におられた時、高熱で寝込まれたことがありました。そして、しばらくして、私は間違っていた、私は間違っていたと言われ、布教に出かけられたのです。

世の中には苦しんでいる人がたくさんいます。そんな人たちに仏法を説いて苦しみを抜いてあげたいと思っても、真実を聞いてくれる人は少なく、誤った考えを持った人が自分の考えは正しいと思って、蔓延っています。

このような現状の中、自分の力は余りにも無力であり、自分が頑張ることで何も変わらないと思うこともあったと思います。

それが高熱となって親鸞聖人を悩ましたのです。

しかし、悩んで悩んで悩んだ末、親鸞聖人は、私は間違っていたと気づかれたのです。

私のやることはたとえどんなに無力であっても、仏法を伝えてゆくしかない。ただそれだけなんだと気づかれ、そして、布教に出かけられたのです。

自分のやることは仏法を伝えることしかない。たとえ分かってくれる人がいなくても、それでも一人でも聞いてくれる人がいたら、教えを説いてゆく。

それが救われた人の生きる道なんだと思いました。