仏法を伝えているとどうしても、数にこだわり、たくさんの人に伝えたいという気持ちが起きてきます。
でも、たくさんの人に教えを聞かせることはできても、それで教えが相手に伝わった訳ではありません。だから、大事なことは、数ではなく、目の前の相手に心を込めて伝えることじゃないかと思います。
どんなに一人の人を大事にしても、一ヶ月にそんなに何回も会うわけではありません。
そう思うと、一回一回のご縁が相手と会う貴重な機会であり、この一回でどれだけ相手に伝えるか、それが一年先十年先の相手を変えてゆきます。
そう思うと、何となく過ごしていいご縁はひとつとしてないんだと感じます。
私の人生は真実を伝えて、人々を苦しみから離れさせる為にある。
その自覚を持って、目の前の相手に向き合ってゆきたいと思います。