多くの人は価値を問題にする。そして、価値のあるものを求めて生きています。でも、どんなに価値のあるものを手に入れても、死んでゆく時にはすべて置いてゆかなければなりません。
置いてゆくということは、手に入れても手に入れなくても同じということです。
この真実が分かった時、人は自分の人生に虚しさを感じます。すべては置いてゆかなければならないのに、何の為に生きているのだろうとおもうのです。
この時、その人は何か変わらない価値はないのだろうかと思っています。しかし、大事なことは人生は虚しいということが真実であり、求めるものを変えなければならないということです。
じゃあ、何の為に生きたらいいのでしょうか?
それはありのままの自分でここに存在してもいいんだと思えるように生きることが大切です。
私たちが価値を求めるのは、価値のない人間は存在してはならないと思うからです。
しかし、価値を失ったからといって、ここに存在してはならないと思っているのは自分だけ。本当はどんな人もここに存在してもいいはずです。
幸せは競争して価値のあるものを手に入れることではなく、どんな人も否定せずに、ありのままのその人を受け入れることによって得られる。
この世に存在してはならない人はいないと思うことで自分は何も無くてもいてもいいんだと思えるようになります。
私たちは幸せとは何かを手に入れることだと思っていますが、何も手に入れなくても、そのままの自分を肯定することができれば、今のままで幸せになれます。
幸せは求めることではなく、肯定することで得られるのですね。