子供の頃は時間が無限にあると思っていました。死ぬことなんて、遥か先のことで、人生について考えることも、もっと大きくなってからでいいと思っていました。
しかし、そうやって生きている間に四十となり、五十も近づいてくると、残りの人生をリアルに考えるようになって、残された時間もそんなに多くはないと思うようになりました。
そうなって周りを見渡すと、みんな時間があったら欲に流れてばかりで、欲に流れること以外に時間を使っていないと感じました。
結局、人生というのは、まだあるまだあると思っている間に瞬く間に時が過ぎてゆき、人生で何も果たすことがないまま人生が終わってしまうのだと思いました。
人は一度残りの時間をリアルに感じることが必要だと思います。そうなって初めて、自分の人生は欲を満たすことしか考えていなかったと知らされるからです。
そして、残された時間を何に使ったらいいか真剣に考えるようになります。
時間は有限です。その時間が刻一刻と削られているのだと意識して、時間を大切に生きてゆきたいものです。