人には我がある。この我には自分のことを善人だと思うプラスの我と自分のことを悪人だと思うマイナスの我があります。
私たちは自分のことを一つの自分だと思うので、善人の自分か悪人の自分、どちらがが本当の自分だと思っています。
多くの人は自分のことを善人の自分だと思っていますが、何かのことで価値のある自分の自信が崩れると悪人の自分になってしまいます。
善人の自分と思っていた人も善人の我が崩れると自分の悪い所を見るようになり、自分には何も価値のない人間なんだと思うようになります。
でも、善人の自分が崩れたって自分は悪人になった訳ではありません。
自分には元々善人の自分、悪人の自分、両方の自分があっただけ。
だから、悪人の自分が自分だと思っても善人の自分が無くなった訳では無い。
自分は一つなんだという思いがどちらかが自分なんだと決めつけ、善人の時は悪人の自分を否定し、悪人の自分の時は善人の自分を否定しているだけなんです。
どちらも自分の中にあるのだと受け入れて、どちらも否定せずに生きてゆけたら、人生を幸せに生きてゆけるのになと思いました。