世の中には、ちょっとのことで嫌われるのではないかと不安になる人がいます。
そういう人は元々嫌われる自分という念を持っているのです。この嫌われるというのは、嫌いな自分があるからであり、自分のことを嫌いなのは他人ではなく自分なのです。
じゃあ、なぜ嫌いなのか?
それは他人が当たり前のようにできていることが自分にはできないからです。
私たちは他人が当たり前のようにできていることができていないと、自分はダメな存在じゃないかと思います。そして、そんな自分なんかいなくなればいいと思ってしまうのです。
そうすれば、ダメな自分がいなくなる。だから、楽になれると思ってしまうのです。
でも、本当はみんなができることができなくたって、ダメな人間ではないのに、みんなができることができないとダメだと思ってしまうのです。
そんな自分が変わる為にはどんなにダメでも、そんな自分と一緒に生きてゆかなけれぱならないと思うこと。そう思えたら、覚悟を決めて、変わろうと思います。
変わろうと思って、取り込んだ時、すぐには変わるものでは無いと知らされて、たとえ時間がかかっても変えてゆこうと思うようになる。そうなると、今はどんなにダメでも仕方ないと思えるようになり、嫌われることも障りにならなくなるのです。
人はなかなか変わらない。そう知らされることは自分の心を楽にすることでもあるのですね。